モバイルWi-Fiと光回線はここが違う!それぞれのメリットとデメリットのまとめ
インターネットに接続する方法としては、光回線とモバイルWi-Fiの二つが主な選択肢となります。
光回線もモバイルWi-Fiもそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらの方が優れているかは一言で言う事はできません。あくまでも利用者のニーズによって決まります。
両者のメリットとデメリットについて分かりやすくまとめましたので、契約する際の参考にしてください。
■ モバイルWi-Fiを使うメリット
① どこでもインターネットに接続することができる
モバイルWi-Fiは、手のひらサイズのルーターを持ち運んで利用します。そのため、ルーターさえあれば自宅に限らず、公園や喫茶店、公共機関内など、どこでもインターネットに接続することができます。
最近では無料Wi-Fiがいろいろな場所で利用できますが、中にはセキュリティーの問題があったり、通信速度が遅いものもあります。
モバイルWI-Fiがあれば、一般的な場所であればどこでも確実にインターネットに接続できるので、大変便利です。
② 契約から利用開始までの手続きが楽
光回線の場合、契約した後は基本的に回線工事が必要となり、工事が完了するまでインターネットは利用できません。
しかも、工事は予約待ちになることが多く、繁忙期には申し込んでから1ヶ月待たされることもあります。
さらに回線工事は基本的に有料。万円単位のお金が必要になります。工事無料キャンペーンも行われていますが、ほとんどは契約した光回線の長期利用が前提となっています。
この点、モバイルWi-Fiであれば申し込み完了後にルーターを受け取ることができ、電源を入れたらすぐにインターネットを使い始めることができます。
手間とお金がかかる回線工事がないので、申し込み時の手続きは非常に楽です。
■ モバイルWi-Fiを使うデメリット
① 光回線よりも通信速度が遅く、通信も不安定
あくまで光回線と比べての話ですが、ほとんどのモバイルWi-Fiは光回線の半分以下の回線速度しかありません。
また、無線Wi-Fiという性質上、通信の安定性も劣り、環境によっては接続が途切れることもあります。
とは言え、一般的なインターネットであれば問題なく利用できる通信速度はありますし、通常の環境であれば通信も安定しています。
② 持ち運びや充電が手間と感じる人も
モバイルWi-Fiはルーターを持ち運ばなければ利用できません。ノートPCやタブレット、スマートフォンなどのネットに接続する端末と一緒に持ち運ぶ必要があるので、これが手間と感じる方もいるかもしれません。
また、ルーターは充電式となっています。自宅ではコンセントに差しっぱなしで使えますが、外で使う場合はバッテリー残量を気にする必要もあります。
■ 光回線を使うメリット
① 通信速度と通信の安定性はトップクラス
光回線やCATV、モバイルWi-Fiなど、インターネット回線にはさまざまな種類がありますが、通信速度と通信の安定については光回線がトップクラスです。
現在主流となっている光回線の通信速度は下り最大1Gbpsで、中にはNURO光のように下り最大2Gbpsという高速回線もあります。
主流のモバイルWi-Fiでは600~700Mbpsとなっています。
また、光回線は光ファイバーケーブルを利用した固定回線なので、モバイルWi-Fiと比べて抜群の通信安定性を誇ります。
② 実はそこまで月額料金は高くならない
光回線と言うと、月額料金が高くなるイメージがあるかもしれません。
確かに、光回線の料金相場はマンションタイプで3800円、戸建てタイプで5000円前後と、やや高い印象があるかもしれません。
しかし、これは基本料金で、キャンペーンによる割引分を考慮していません。
キャッシュバックや携帯電話料金が割引になるセット割など、光回線にはさまざまな割引キャンペーンが用意されています。
上手に割引を利用すれば、実際に支払う月額料金を1,000~2,000円安くすることは十分に可能です。
また、初期工事費も、長期間利用すれば最終的に無料になります。短期解約すると工事費の支払いが生じますが、2~3年も継続利用できるのであれば工事費は無料になるものが多いです。
長期利用が前提であれば、光回線の月額料金は想像以上に安くなります。
③ 自宅にWi-Fi環境をつくることができる
ルーターを用意すれば、固定インターネット回線の光回線でも、Wi-Fiを同時に利用することができます。
自宅では携帯電話をWi-Fiに接続するようにすれば、パケット通信量を節約することができ、携帯電話のデータプランをもう一段少ないものにして携帯料金を節約することもできます。
■ 光回線を使うデメリット
① 回線工事が手間で利用開始までに時間がかかる
モバイルWi-Fiのところでも説明しましたが、光回線は申し込み後に回線工事を行い、工事が終わって初めてインターネットを使えるようになります。
この工事まで申し込みから2~3週間、長いと1ヶ月待たされることがあります。
契約してすぐにインターネットを使いたい場合は困るかもしれませんが、モバイルWi-Fiのレンタルサービスなどを利用する手段もあります。
② 短期解約の負担が大きい
光回線の最大のデメリットがこれです。
短期で解約してしまうと違約金に加え、工事費用の支払いも発生します。 NURO光やauひかりなどの工事費が高い光回線の場合、違約金と工事費の支払いで4万円を超える負担が発生する可能性もあります。
また、戸建てタイプでは回線設備の撤去費用が発生する光回線もあります。 とにかく、光回線で短期解約は厳禁です。すぐに解約する羽目にならないよう、最初にしっかりと考えてから契約するようにしましょう。
■ ライトなインターネットユーザーならモバイルWI-Fi、しっかりとインターネットを使いたいなら光回線がオススメ
以上見たように、モバイルWi-Fiも光回線も一長一短があります。 基本的には、あまりインターネットを使わないけど、ないのは困るというライトユーザーの方であれば、モバイルWi-Fiで事足りると思います。
モバイルWi-Fiの方が最初の手続きが楽ですし、月額料金も光回線より安いか同じくらいです。
逆に、プライベートでよくインターネットを使う方や、仕事でインターネットの契約が必要な場合は光回線の方が良いでしょう。 通信スペックに関しては光回線の方が圧倒的に優れています。