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知っておきたいメールの仕組み。SMTPサーバー、POP3サーバー、DNSサーバーの役割

今やプライベートでも仕事でも必要不可欠な存在となった電子メール。 ところが、電子メールの仕組みについて、全く知らないという方は案外珍しくないのではないでしょうか。

特に規模の大きい企業だと自分で設定を行うこともないため、電子メールの設定を一度もやったことがないという人もいるでしょう。

それでも毎日使うものであれば、最低限の仕組みは知っておいた方が良いです。仮にメールで何らかのトラブルが発生したとしても、基本的な仕組みを知っていれば自分で対処できるケースは多いです。

メールの仕組みについて理解するには、3つのサーバー、SMTPサーバーPOP3サーバー、そしてDNSサーバーについて知ることが不可欠です。

電子メールはこれら3つのサーバーが協働することによって機能しています。

 

■ SMTPサーバーは電子メールの送信に関わる

まず最初にSMTPサーバーの役割から見てみましょう。

一言で言うと、SMTPサーバーはメールの送信に関わります。

電子メールは相手のアドレスに直接届くのではなく、送信側の端末→送信側のSMTPサーバー →受信側のSMTPサーバー →受信側の端末、という流れで届きます。

つまり、複数のサーバーを経由して最終的な目的地(受信側の端末)まで届くわけです。

最初に送信側の端末(パソコン、タブレット、スマホなど)から送信されたメールは、送信側のSMTPサーバーに届きます。

そこから今度は受信側のSMTPサーバーに送られ、最後に受信側の端末に届きます*。

* POP3サーバーのところで説明しますが、正確には受信側のSMTPサーバーの後、POP3サーバーを経て受信側の端末に届きますが、現時点では気にしなくて良いです。

少し分かりにくければ、郵便物の例で考えてみましょう。

A県の山田さんの家からB県の鈴木さんの家に荷物を送るとします。

まず、山田さんの家(送信側の端末)から発送された荷物はA県の荷物集荷所(送信側のSMTPサーバー)に送られます。そして、荷物はA県の荷物集荷所からB県の荷物集荷所(受信側のSMTPサーバー)に送られ、最後にB県の荷物集荷所から鈴木さんの家(受信側の端末)に届きます。

A県とB県の荷物集積所に当たるのが、送信側と受信側のSMTPサーバーです。つまり、SMTPサーバーは電子メールが最終目的地に届くまでの中継基地の役割を果たしています。

 

■ POP3サーバーは電子メールの受信に関わる

POP3サーバーは電子メールの受信に関わるサーバーです。

SMTPサーバーに関して郵便物の例えで説明しましたが、またこの例を使ってPOP3サーバーの説明をしましょう。

POP3サーバーは言ってみれば私書箱的な役割を持ちます。

A県の山田さんから発送された荷物は、B県の荷物集荷所に届けられます。実は、B県の荷物集荷所から直接鈴木さんの家に届けられるのではなく、間に私書箱が挟まれます。

B県の荷物集荷所(受信側のSMTPサーバー)→私書箱(POP3サーバー)→鈴木さん宅

なぜ私書箱が必要かというと、B県の荷物集荷所に荷物が届くと、鈴木さんが自宅に居ようが居まいがすぐに発送されてしまうからです。

鈴木さんが自宅にいなければ荷物が送られても、受け取ることはできません。

私書箱であれば郵便物をストックしておき、鈴木さんの都合のいいタイミングで荷物を発送することができます。

POP3サーバーの役割も同じで、SMTPサーバーから届いたメールを保管しておき、受信側の端末から要求を受けてメールを届けます。

受信側のSMTPサーバーから受信側の端末にメールが送られる際には、端末が起動していなければメールを受け取ることはできません。

いつ届くか分からないメールのために、常にパソコンやスマホをつけっぱなしにしておくのは大変です。

POP3サーバーを間に挟めば、端末を起動した時点でPOP3サーバーが受信側のSMTPサーバーにメールがないか確認し、端末に届けてくれるわけです。

なお、最近ではIMAPサーバーというものも使われています。

POP3サーバーではメールの管理を行うことはできず、メールの確認や返信、削除などは、あくまで受信側の端末にメールが届いてから行います。

一方、IMAPサーバーでは、受信側の端末までメールを送信しなくとも、IMAPサーバー上でメールの管理ができるようになっています。

インターネットに接続していなければメールを確認できないなどのデメリットはありますが、わざわざ端末までメールを送らなくても管理ができるということでとても便利です。

パソコンであればメールソフトにメールを保管することになりますが、タブレットやスマートフォンではわざわざメールソフトを導入するのは手間ということもあります。

そのため、サーバー上でメールを管理できるIMAPサーバーの利用が増加しています。

 

■ DNSサーバーは送信先のIPアドレスを調べる

最後にDNSサーバーについて説明しましょう。

電子メール送信の流れは、送信側の端末→送信側のSMTPサーバー →受信側のSMTPサーバー →POP3サーバー →受信側の端末でした。

このとき、送信側のSMTPサーバーは、受信側のSMTPサーバーをどのようにして探しているのでしょうか。

SMTPサーバーは無数にあるため、何らかの目印がなければ正確に目的のサーバーにメールを届けることができません。

このとき目印となるがIPアドレスです。

DNSサーバーは送信先のメールアドレスをもとに、送信側のSMTPサーバーのIPアドレスを探し出します。

これによって、送信側のSMTPサーバーは正しい受信側のSMTPサーバーにメールを送ることができます。

DNSサーバーが正常に動いていないと、電子メールを正しい届け先に送ることはできません。

以上、メールの機能に直接かかわる3つのサーバー(SMTPサーバー、POP3サーバー、DNSサーバー)について解説しました。

光回線の契約するとプロバイダのメールアドレスが利用できるようになりますが、メール設定時にSMTPサーバーやPOP3サーバーの設定が必要になってきます。

設定自体は特定のアドレスを入力するだけなので、マニュアルどおりに操作すれば、簡単に行うことができます。

ですが、このような設定が苦手な方はかなりストレスになるかもしれません。

今回説明したような基礎知識があれば心理的な抵抗なく設定できると思います。

また、メールが送受信できないなどのトラブルが発生したときも、基礎知識があれば問題が解決できたり、少なくとも原因を特定できる可能性は高くなります。

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