注意したい！不動産会社経由で光回線を申し込む場合

春は引っ越しシーズン。

引越し業者だけでなく、光回線業者も忙しくなる時期です。

引っ越し先でインターネットを使おうと思ったら、普通はインターネット回線の契約が必要になりますので、引っ越しが増える時期は光回線の契約も増えます。

実は、不動産屋で賃貸物件を契約したときに、光回線の契約を勧められるケースもあります。 不動産会社経由で光回線を契約することは、果たしてお得なのでしょうか。

結論から言えば、不動産会社経由で契約することは基本的にオススメできません。不動産会社で契約するくらいなら、オンラインショップで契約した方がずっとお得です。

その理由について説明します。

■　なぜ不動産会社が光回線の契約を勧めてくるの？

不動産会社が賃貸物件の紹介をするのは当然ですが、なぜ光回線も勧めてくるケースがあるのでしょうか。

その理由は、不動産会社経由で光回線が契約された場合、不動産会社は利益を得ることができるからです。

光回線事業者は販売代理店と代理店契約を結んでいます。販売代理店が契約を取ると、紹介手数料を回線事業者から受け取れます。

販売代理店になるには光回線の専門店である必要はなく、不動産会社も代理店になることができます。

とは言え、不動産会社はあくまで不動産の販売や賃貸契約が主力業務となります。光回線の契約はあくまで賃貸契約などに付随しているものです。

この背景が、光回線の契約条件の良し悪しに関わってきます。

光回線を契約するとキャッシュバックを貰うことができますが、このキャッシュバックの原資は光回線事業者が販売代理店に支払う紹介手数料です。

販売代理店は紹介手数料の一部をキャッシュバックとして契約者に還元することで、販促を行い、契約を増やしています。

ですが、不動産会社経由の場合、光回線を売ることがメインではないので、わざわざ紹介手数料をキャッシュバックなどで契約者に還元してまで、販促を行うことは少ないです。

つまり、契約者にとっては、不動産会社で光契約すると、貰えるキャッシュバックの金額が減る可能性が高いということですね。

逆に、オンラインショップから光回線を申し込むと、キャッシュバックの条件は良くなる傾向にあります。

なぜかと言うと、光回線のオンラインショップにとって光回線の契約を取ることはメインの仕事なので、契約を増やすために紹介手数料を契約者に還元する割合は増えるからです。

さらに言えば、オンラインショップはスタッフの人件費やテナントの家賃が少ないため、紹介手数料を多少多めにキャッシュバックに回しても、十分に利益が出ます。

そのため、オンラインショップの方が貰えるキャッシュバックの金額は大きくなるのです。

■ オンラインショップを通して光回線を申し込んだ場合、具体的にはどんなメリットがあるの？

オンラインショップで光回線を契約するとキャッシュバック金額が大きくなりますが、メリットはそれだけではありません。

キャッシュバック以外にもオンラインショップの方がオススメな理由はいくつかあります。

①　高額なキャッシュバックを貰える

最初に説明したとおり、光回線を契約すると、通常はキャッシュバックを貰うことができます。

キャッシュバックの金額は各販売代理店の裁量で決まります。

不動産会社の場合、オンラインショップと比べてキャッシュバックの金額を低く抑えたり、ときには全くなかったりする場合が多いのは、先ほど説明したとおりです。

確実にキャッシュバックを貰いたいのであれば、光回線を専門に扱うオンラインショップ、それも各光回線事業者の公式代理店で契約するのがベストです。

②　セット割の適用される光回線を選ぶことができる

不動産会社が勧めてくる光回線は一種類しかないことが多いです。

通常、光回線のオンラインショップや販売代理店に行けば、たくさんある光回線の中から自分に合ったものを選ぶことができます。

光回線の選択基準はいくつかありますが、特に重要なのが「セット割」が使える光回線を選ぶこと。

セット割とは、提携している携帯電話会社の携帯電話を使っていると、光回線を契約すれば毎月電話料金が割引になるものです。

割引額は携帯電話のデータプランによって決まりますが、多くの方が使っているプランだと毎月1000円の割引になります。

1年間で1万2,000円、2年間で2万4,000円とかなり大きいので、よほどの理由がない限り、セット割の使える光回線を契約するのが基本です。

不動産会社経由で光回線を契約すると、セット割が使えないものになる可能性があります。

③　オンラインショップだと契約条件をしっかりと確認できる

光回線の契約時には、契約条件や料金体系など、それなりに理解しておく必要があります。

確かに光回線の契約の仕組みは複雑なので、ストレスになるかもしれませんが、無駄な支払いをなくし、スマートにインターネットを使うためには不可欠です。

ところが、不動産会社経由で申し込むと、契約する光回線について詳しい情報を得られないことがあります。

口頭での説明が中心になりますし、不動産会社の人も光回線のプロではないので、質問をしても十分な回答を得られないことも。

オンラインショップであれば、契約者が知っておくべき情報はウェブサイト上に書いてあります。

また、一度で理解できなくても、何度もウェブサイトを確認することができます。

不動産会社で光回線を契約すると必ず損、というわけではありませんが、キャッシュバックやセット割を確認せずに、わずかな説明で勧められるままに契約してしまうのは避けるべきです。