簡単まとめ！インターネットに接続する方法と種類

現在のインターネット回線の主流は光回線です。

しかし、実際には光回線以外にも、モバイルWi-Fi、ADSL回線、CATV回線など、インターネットに接続する手段としては様々なものがあります。

固定回線であれば光回線が多くの方にとってベストな選択なのですが、地域によっては契約できないこともあります。 ですので、光回線以外のインターネット回線についても、最低限の知識を持っておくことは決して損ではありません。

■　光回線以外の代表的なインターネット回線

①　CATV

CATVはもともとケーブルテレビのサービスでしたが、現在ではインターネット回線も提供しています。 特にJ：COMが有名です。

光回線やADSL回線との違いは、テレビ回線を利用してインターネットに接続することです。 CATVは対応しているエリアが非常に広く、光回線が申し込めないエリアや地方では特に多く利用されています。

特に地方の賃貸物件だと建物ごとCATVと契約していて、入居者は無料かつ契約手続きなしでインターネットを利用できる場合も少なくありません。

CATVのデメリットとしては、もともとケーブルテレビ用の回線にインターネット回線としての機能を持たせているので、光回線やADSLと比べると通信速度が遅くなることが挙げられます。

とは言え、一般的なインターネット利用であれば、十分快適に利用できる速度はあります。

また、ケーブルテレビとセットで申し込むと月額料金が安くなるため、さまざまなテレビ番組を楽しむことができます。

光回線の契約時には、さまざまな映像番組を視聴できる「ひかりテレビ」のオプションをつけることもできますが、番組の質と量に関してはまだまだケーブルテレビの方が優れています。

②　ADSL回線

ADSLは電話回線を利用したインターネット回線です。

光回線が普及する前は、ADSL回線が最もよく利用されていたインターネット回線でした。現在でも、光回線が普及していない国では主流です。

ADSL回線はアナログ電話回線を介してインターネットに接続するので、光回線よりも導入が楽という点が大きなメリットでした。

電話回線さえあれば、工事をすることなく導入することができます。

そして、月額料金が安いのが特徴でした。

基本料金は3000円～4000円となっていて、光回線よりも1000円～2000円ほど安かったです。 通信速度と通信の安定性に関しては光回線よりも劣ります。

NTTの基地局の距離に応じてスピードが変わる上に、距離が遠ければ遠いほど通信性の安定性が悪くなります。 残念ながら、ADSLの新規契約は2019年3月をもって全て終了となってしまいました。

料金の安さから一定の需要はあった思うのですが、今後はますます光回線のシェアが伸びそうですね。

③　モバイルWi-Fi

モバイルWi-Fiは持ち運び可能なルーターを利用して、無線でインターネットに接続します。

月額料金は光回線と同じか少し安く、回線工事が不要なので契約したらすぐに使えるというメリットがあります。

通信速度や通信の安定性は光回線よりも劣りますが、一般的なインターネット利用であれば十分なクオリティーはあります。 そこまでインターネットを使う時間は長くない、ライトユーザーの方に特にオススメです。

また、公園やカフェ、大学など、どこでもパソコンやタブレットなどの端末をインターネットに接続できるので、家の外でネットをよく使う方にもオススメです。

最近は喫茶店や公共施設などのWi-Fi環境も整備されてきていますが、不特定多数の方が利用するため、セキュリティに不安がある場合もあります。

モバイルWi-Fiであれば利用するのは本人と知り合いの人だけですので、セキュリティ面でも安心です。

■　CATV、ADSL、モバイルWi-Fiを光回線と比べてどれがオススメ？

光回線以外の主要なインターネット回線、CATV、ADSL、モバイルWi-Fiについて見たところで、改めて光回線の特徴と比べてみましょう。

まず、モバイルWi-Fiと光回線の大きな違いですが、モバイルWi-Fiでは回線工事が不要なことが挙げられます。

光回線は契約時には、ほとんどの場合で回線工事が必要となります。

契約しても回線工事が終わるまでインターネットは利用できないのですが、工事の実施まで2～3週間、繁忙期では1ヶ月以上待たされることもあります。

また、工事費の額も1万円から4万円と高く、初期費用として大きな負担になります*。

* ただし、多くの光回線で一定の期間契約を続ければ、最終的に工事費は無料となります。

モバイルWi-Fiなら、契約すればすぐにルーターを受け取ることができ、すぐにインターネットの利用を開始できます。

回線工事がないので、当然工事費も発生しません。

ですので、気軽にインターネットの利用を始めたいライトユーザーの方には、光回線よりもモバイルWi-Fiの方がオススメです。

逆に言うと、ある程度の長期間の利用を前提として、自宅でしっかりとインターネットを使いたいのであれば光回線がオススメです。 光回線のメリットとして、①通信速度が速く安定性している、②月額料金はそこまで高くない、の二つが挙げられます。

月額料金については、光回線の料金は一見高いように見えます。基本料金だけでなく、契約時には工事費もかかります。

ところが、数万円の手厚いキャッシュバックや、携帯電話料金が毎月500円から2000円割引になるセット割があるので、実際毎月支払う基本料金は3000～4000円代になります。

工事費に関しても、多くの光回線で、一定の期間契約を維持すれば工事費が無料になるキャンペーンを行っています。

何よりも、通信速度と通信の安定性に関しては、光回線は現時点でトップクラスの水準です。 CATVも悪くないのですが、光回線と比べて料金が安いというわけでもなく、また通信速度も遅いです。

ケーブルテレビの視聴を優先したい場合や、入居する賃貸物件で無料で利用できる、または光回線の申し込みエリア外の地域に住んでいるなどの場合以外は、あまり選択肢としてはオススメできません。