インターネットにつなぐ方法は実はこんなにあった!!-6種類のインターネット回線
今では一般の家庭で当たり前の存在となっているインターネットですが、ほとんどの方は光回線かモバイルWifiのイメージしかないのではないでしょうか。
実はインターネットにつなぐ方法はたくさんあります。
中にはすでにほとんど使われていないインターネット回線もありますが、一方では地域によっては光回線よりも多く使われているインターネット回線もあります。
光回線やモバイルWifi以外にどんなインターネット回線があるのか知っておくことは、決して損ではありません。
インターネット回線①―光回線
今や都市部のほとんどの家庭で導入されている固定回線と言えば、光回線ではないでしょうか。 光回線は光ファイバーケーブルを利用したインターネット回線です。
回線速度はあらゆるインターネット回線の中で最も速く、標準として下り最大1Gbpsのスピードを誇ります(地域にもよりますが、専用の高速プランであれば6Gbps、10Gbpsも可能)。
光回線のデメリットとしては、導入時にほぼ確実といっていいほど工事が発生すること。数万円の回線工事費が契約時に発生するため、その他のインターネット回線よりも料金負担が大きいイメージがあるかもしれませんね。
ですが、現在は工事費が実質的に無料になるキャンペーンも数多く行われているので、実際の料金負担はそこまで大きくはなりません。
例えば、auひかりのマンションタイプであれば、工事費は30ヶ月で月額1250円の分割払いとなります。ですが、月額500円のひかり電話に加入すれば、毎月分割払いと同額の割引が適用され、工事費が実質的に無料となります。
また、光回線と提携している携帯電話を利用すれば、毎月携帯電話料金が数百円から2000円の範囲で割引になるスマホ割もあります。
くわえて、キャッシュバックによる還元が最も活発に行われているのも光回線です。
さまざまな割引キャンペーンがありますので、上手に利用すれば光回線の料金負担はそこまで大きくはなりません。
何よりも、固定回線として最も回線スペックが高いので、自宅やオフィスで快適にインターネットを利用したいのであれば、光回線は第一の選択肢となります。
インターネット回線②―CATV
固定回線の中で、光回線に次いでメジャーなのがCATVです。
CATVとはご存知ケーブルテレビのこと。ケーブルテレビサービスでは有線の回線を引いて映像コンテンツを視聴しますが、そのケーブルを使用してインターネットを利用できます。
地域によっては光回線よりもCATVの方が普及している場所もあり、そのような地域では、光回線を導入するよりもCATVの方が楽にインターネットを利用できる場合もあります。
例えば、四国地方で言えばピカラ光、宮城県で言えばJ:COMといったように、地域に特化したCATVがあるのです。
実は、光回線の中には利用できるエリアが限られているものもあり、特に地方ほど申し込みできない可能性が高くなります。地方に引越しした場合など、光回線が利用できないときはCATVが選択肢となります。
CATVのメリットとして、インターネット回線とプロバイダが同時に提供されるため、別途プロバイダ契約をする必要がないことが挙げられます。
光回線の場合、回線事業者とプロバイダが違うケースがあり、その場合には請求が二か所から来たり、解約時にはそれぞれに連絡する必要があるなど、手続きが煩雑になるというデメリットがあります。
インターネット回線③―ADSL
ADSLは電話回線を利用してインターネットに接続する固定回線です。
電話回線があればインターネットにつなげられるので、光回線よりも手間が少ないという利点があります。電話回線さえあれば余計な工事を行うことなく繋げることから、光ファイバーを導入できない地域で今も使用されています。
ですが、通信速度は大体50Mbpsと、現在主流のモバイルWifi(最新機器で下り最大708Mbps)や光回線(標準で下り最大1Gbps)に比べると見劣りしてしまいます。
インターネット回線④―ISDN
ISDNはADSLと同じく、電話回線を用いたインターネット回線です。
相違点は、ADSLではアナログ電話回線を使うのに対して、ISDNではデジタル電話回線を用いてインターネットに繋ぐことです。
多くの家庭の電話回線はアナログ方式なので、ISDNは一般的な電話回線があれば使えるというわけではなく、別途デジタル電話回線が設置されていなければインターネットに接続できません。
さらに、ISDNは料金の点でデメリットがあり、定額制ではなく通信時間に応じて料金が決まります。
また、回線速度が64Kbps程度と、現在の水準と比べて非常に遅いため、現在ではあまり利用されることのないインターネット回線です。
インターネット回線⑤―ダイヤルアップ接続
インターネットが一般家庭に普及し始めた頃には、1つのアナログ回線をインターネットと電話の両方で使用していました。
これがダイヤルアップ接続です。
インターネットの黎明期を支えた接続方式ですが、電話回線とインターネット回線が同じなので、インターネットを使用すると電話ができなくなるというデメリットがありました。
また、ダイヤルアップ接続もISDNと同じように通信の時間に応じて料金が発生します。通信速度はISDNよりもさらに遅い54Kbps程度となっています。
電話回線と同じ回線を使うという不便さや、回線速度の遅さから、今ではもうほとんど利用されなくなったインターネット回線です。
インターネット回線⑥―モバイルWifi
最後にモバイルWifiをご紹介します。
これまで紹介したインターネット回線はすべて固定回線ですが、モバイルWifiは契約時に渡されるルーターがあれば、スマートフォンやタブレット、ノートPCなどの端末をインターネットに繋いでどこでも利用できます。
回線速度はWiMaxなどの最新機器で下り708Mbosと光回線には劣るものの、Youtubeなどの動画を見たりする分には全く問題なく利用できます。
回線速度は光回線のほうが有利ですが、場所を限定することなくどこでも使用できる点や、工事費などがかからない点で、気軽に利用できるという意味ではモバイルWifiに軍配が上がります。
■ まとめ
現在では光回線とモバイルWifiが主流となっているインターネット回線ですが、実際には様々な接続方法があります。
ダイヤルアップ接続のように今ではもうほとんど使われていない接続方式もありますが、一方でADSLやCATVのように、地域によっては光回線よりも多く使われているものもあります。
CATVなどは利用料金も安く、地方では光回線よりも使い勝手が良いことも多いです。
光回線やモバイル回線以外にも、料金が安くて便利なインターネット回線があるということは、特に地方にお住まいの場合は知っておいた方が良いですね。