光回線の契約時にオプションはつけた方が良いの?ーオプションで得するケースと損をしてしまうケース
光回線を申し込むと、ひかり電話や動画配信サービス、ユーザーサポートなどのさまざまなオプションの申し込みを提案される場合があります。
オプションは有料の場合もあれば無料の場合もあり、また申し込んだ方がお得なものもあれば、全く意味がないものなど、まさに玉石混交です。
うかつにオプションを付けると、不要なばかりか、料金の支払いで損をしてしまうこともあります。
そのため、光回線の申し込み時には、どのようなオプションがお得・必要で、どのようなオプションが損・不要なのか、ある程度は理解しておいた方がよいです。
■ 光回線のオプションにはどのようなものがあるの?―無料オプションと有料オプション
光回線のオプションの種類に関して、重要なのは有料か無料かの違いです。 無料オプションはもちろん利用料金を支払う必要がないため、後で不要だと思っても特に困ることはありません。 解約するには少し手間がかかることもありますが、どうしても面倒であれば放置しておくのもありです。
一方、有料オプションは数百円から1000円を超える利用料金が毎月発生するため、不要なのに申し込んでしまうと損をしてしまいます。
解約が面倒だからと放置しておくと、気がついたら全く使わないサービスに1万円以上支払っていたなんてケースも。 不要なオプションに1万円以上支払ってしまうと、せっかくキャッシュバックを貰っても意味がないですよね。
特に注意が必要なのが、有料オプションを複数申し込んだ場合。何か月も利用を続けると、予想以上に出費が大きくなるので注意してください。
また、意外と多いのが、有料オプションであっても最初の1ヶ月や2ヶ月間は無料で、それ以降は料金が発生するというパターンです。
光回線の販売代理店などで、「すぐに解約してもらえばお金はかかりません」とオプションの申し込みをお願いされることがありますが、解約手続きが面倒だと結構忘れてしまいがちになります。
そのままずるずるとオプションをつけたままとなり、気がついたら結構なお金を支払っていたというケースはよくあります。 有料オプションの場合は、とにかく「使わないのに利用料金を払っている」という状態に陥ることがないように注意しましょう。
■ オプションに加入した方が良いケース―オプションに加入することで割引が適用される場合
オプションの加入がオススメなのは、オプションを付けることで割引が適用され、光回線の利用料金が安くなるときです。 auひかりの例を見てみましょう。
auひかりでは契約時に初期工事費として3万円(マンションタイプ)または3万7500円(戸建てタイプ)の支払いが発生します。 かなり大きな額なので痛い出費となりますが、実は「ひかり電話」のオプションをつけると工事費が無料になります。
工事費が割引になる仕組みは少し複雑なので、分かりやすく説明します。
マンションタイプの場合、3万円の工事は24ヶ月の分割払いとなります。毎月支払う金額は1250円です。 また、戸建てタイプの場合、3万7500円の工事費を60ヶ月の分割払いで支払います。1ヶ月の支払い額は625円ですね。 ひかり電話をオプションでつけると、毎月支払う工事費の分割払い額と同額の割引が適用されます。
つまり、マンションタイプなら月額1250円、戸建てタイプなら625円の割引です。
この割引が、分割払いを終えるまで続くことで、最終的に工事費が無料になるわけですね。
「ひかり電話」は有料オプションで、月額500円です。マンションタイプなら月額1250円の割引なので、差し引き750円お得です。戸建てタイプは625円の割引なので、差し引き125円お得ですね。
このように、ひかり電話は有料オプションなのですが、加入した方が加入しなかった場合よりもお得になります。
また、ひかり電話自体、固定電話番号を持つことができますし、NTTのアナログ電話よりも料金が安いです。固定電話を持ちたい方には大きなメリットでしょう。
このような有料オプションであれば、オプション自体も使う機会がありますし、最終的な支払い料金もお得になるので、申し込んだ方が良いです。
■ 有料オプションに加入しない方が良いケース―オプションをつけることで逆に支払い料金が多くなる
逆に有料オプションの加入を避けた方が良いケースも多いです。 特に要注意なのが、高額なキャッシュバックを受け取るための条件となっている場合。
光回線のキャッシュバックの相場は、公式販売店や公式代理店の提示している金額を見ればだいたい把握できます。 相場の額を大きく超える高額キャッシュバックを謳っている代理店は、何か裏があると思って警戒した方が良いです。
というのも、友人を2人以上紹介できなければ減額とか、キャッシュバックの付与は1年後でその間に何度も申請を行わなければ無効といった、キャッシュバックを全額貰うのが難しい(場合によっては1円も貰えなくなる)ようなケースが多いからです。
そのような高額キャッシュバックの条件として多いのが、複数の有料オプションに加入することが条件となっていること。
例えば、①キャッシュバック額が2万4000円の公式販売店、②キャッシュバック額が3万円だけど有料オプションの加入が必須な別の販売代理店、という二つのケースを比べてみましょう。
②では、月額料金が1000円のオプションAとB、500円のオプションCとDに4ヶ月間加入が必須とします。
オプションA、B、C、Dの料金を合計すると1ヶ月3000円になるので、4ヶ月で1万2000円のコストとなります。
これでキャッシュバック額が3万円だった場合、実質的には1万8000円のキャッシュバックとなりますよね。
公式販売店で契約して2万4000円のキャッシュバックを貰う場合と比較すれば、6000円損したことになります。
さらに、有料オプション4つの解約の手間を考えるなら、デメリットはさらに大きくなると言えるでしょう。解約を忘れて4ヶ月以上利用すると、さらに損は大きくなりますね。
これなら、見た目のキャッシュバック額は少なくても、公式販売店で2万4000円のキャッシュバックを貰った方がお得です。
もっと悪質なケースでは、有料オプションの支払い料金の総額がキャッシュバックの金額よりも大きくなり、赤字になってしまうこともあります。
高額なキャッシュバックの条件として、複数の有料オプション加入を条件としている場合、実際は損をしてしまうことが多いので、要注意です。
特に、キャッシュバックのために不要なオプションを複数申し込むのは得策ではありません。
まとめます。
有料オプションであっても、自分が本当に使うもので、月額料金も納得できるのであれば申し込むのは問題ではありません。
また、不要なオプションであっても、申し込むことで利用料金が割引になる場合は申し込んだ方が良いです。
気を付けるべきなのは、不要である上に、申し込むと利用料金の分だけ損をしてしまうような有料オプションです。
特に高額キャッシュバックを謳っているお店でこのようなことは、多いので、しっかりと注意してください。