フレッツ光のプロバイダを変更する方法と変更のメリット【光回線】
インターネット光回線の中には、インターネット回線事業者とプロバイダ事業者の二つに契約が分かれているものがあります。
契約が二つに分かれている光回線の場合、プロバイダの契約だけを変更することもできます。 プロバイダの契約だけを変更する方法と、変更することによって得られるメリットについて解説します。
■ そもそもプロバイダって何?
インターネットに詳しくない方にとって疑問なのが、「そもそもプロバイダって何?」ということではないでしょうか。 インターネット事業者と契約しているのに、なぜさらにプロバイダという存在と契約が必要なのか分かりにくいですよね。
この点について、分かりやすく説明してみます。
まず、インターネットを利用するためには、インターネットに接続するための回線を準備する必要があります。 この回線を用意してくれるのが、インターネット事業者です。フレッツ光であれば、NTTですね。
ですが、インターネットは回線を準備しただけでは利用することはできません。回線を通じて情報のやり取りをすることで、初めてインターネットが利用できます。
この情報のやり取りを担当するのがプロバイダです。 そのため、契約するプロバイダによって、回線速度や通信の安定性といった回線スペックに違いがあります。 フレッツ光が主流だった時代には、回線事業者であるNTTとプロバイダとで別々に契約が必要でした。
しかし、現在では回線事業者とプロバイダの契約がセットになった、つまり一つの契約でインターネットが利用できる光回線が多くなっています。
■ プロバイダの契約を変更する方法と注意点
プロバイダの契約を変更すること自体はとても簡単です。
まず、新しく契約するプロバイダを選び、申し込みを行います。 申し込みからだいたい1~3週間くらいで契約が完了し、新しいプロバイダでインターネットを利用できるようになります。
次に、現在利用しているプロバイダに解約を申し込みます。 解約にはやや手間がかかり、多くの場合、まず電話で解約したい旨を伝えた上で、自宅に送られてきた解約書類を記入して返送するという形になります。
プロバイダの解約自体は簡単ですが、解約時には注意すべき点がいくつかあります。
一つ目は、解約のタイミングによっては解約金(違約金)が発生することです。 特に、2年縛りや3年縛りなど契約期間に縛りがある契約プランだと、ほとんどの場合に解約金が発生します。 プロバイダの解約金は3000円や5000円と比較的安いものから、1万円前後とそこそこ高いものもあります。特にeo光は27000円と非常に負担が大きくなります。
解約金の支払いを避けるには、更新月と呼ばれる契約期間最終月の翌月に解約すれば良いです。ただし、更新月の翌月は再び縛り期間に入るため、再び解約金が発生するようになります。
二つ目の注意点として、インターネット事業者とプロバイダの契約が同じになっている光回線では、基本的にプロバイダの解約だけはできないことです。
フレッツ光ではインターネット回線事業者(NTT)とプロバイダの契約が別になっているのですが、auひかりやNURO光などの他の光回線や光コラボでは、インターネット事業者とプロバイダの契約が同じになっています。
当然、プロバイダを解約しようとすると、インターネット事業者とも契約を解除することになるので、インターネット自体が使えなくなってしまいます。 そうなると新たにインターネット回線の契約が必要になり、工事費などの初期費用が発生してしまいます。それだけでなく、契約を解除したことによって違約金や工事費の残額の支払いが必要になることもあります。
無計画かつ不用意にインターネット回線を解約すると、金銭的負担が非常に大きくなるリスクがあります。
最後に、三つ目の注意点として、プロバイダのメールアドレスが使えなくなる可能性があります。 プロバイダと契約すると、プロバイダ独自のメールアドレスが提供されますが、プロバイダを解約すると当然そのアドレスは使えなくなってしまいます。
プロバイダによってはメールアドレスだけ残して利用を継続できる場合もありますが、別途料金がかかります。 プロバイダのメールアドレスをプライベートや仕事でよく使っている方はこの点に留意してください。
■ プロバイダの契約を変更するメリット
それでは、プロバイダの契約を変更するとどのようなメリットがあるのでしょうか?主に二つのメリットが考えられます。
① 月額料金が安くなる
② 回線スペックが向上する
① 月額料金が安くなる
まず、最大のメリットとしては月額料金が安くなることです。
特に、フレッツ光から光コラボや別の光回線に乗り換えた場合にこのメリットは顕著になります。 フレッツ光は、回線事業者とプロバイダの契約が別なので、その分月額料金が高くなる傾向にあります。
一方、現在主流の光コラボや、auひかりやNURO光などの別の光回線では、回線事業者とプロバイダの契約が同じになっているため、基本料金が安めです。
加えて、光コラボやフレッツ光以外の光回線では、新規契約時のキャッシュバックが2万円から4万円ほどあり、さらに携帯電話料金が毎月500円から3000円程割引になるスマホ割も利用できます(フレッツ光にはスマホ割はありません)。 フレッツ光やプロバイダの解約金を払ったとしても、光コラボや別の光回線に乗り換えた方が最終的にはお得になる可能性が高いです。
フレッツ光を何となく長年使い続けている方でプロバイダを変えたいなと思っている方は、思い切って光コラボや他の光回線に乗り換えてしまうと良いかもしれません。
② 回線スペックが向上する
プロバイダの中には他のプロバイダと比べて回線スペックが劣るものもあります。
プロバイダが原因で回線速度が遅い、頻繁に接続が途切れるなどの問題がある場合は、より回線スペックの高いプロバイダに変更するとよいでしょう。 この場合も、できれば光コラボやauひかり、NURO光などの別の光回線に乗り換えた方が利用料金の点でお得です。
また、現在主流となっている光コラボや光回線は基本的に回線スペックが高いため、安心して利用できます。 実は、フレッツ光を利用中でプロバイダだけを変更したい場合、プロバイダだけ変えても料金や回線スペックはそれほど変わらない可能性が高いです。 むしろ、これまで説明した理由から、光コラボや別の光回線に切りかえた方がお得です。
特にフレッツ光にこだわる理由がないのであれば、プロバイダを変更したい場合には、光コラボやauひかりやNURO光などの他の光回線に切り替えることをオススメします。
もちろん、その場合は無計画に変更するのではなく、解約時にかかるコストと新規契約時に適用される割引(キャッシュバックやスマホ割)などを検討し、最終的な利用料金が下がることを確認してからなのは言うまでもありません。