フレッツ光について改めて確認!料金プランと契約の仕組み、光コラボとの違いは?
2018年現在、人気の光回線としては、ソフトバンク光やドコモ光などの光コラボ、auひかりやNURO光などのフレッツ光以外の光回線が主流となっています。
かつては、光回線=フレッツ光と言えるくらい独占的にシェアを占めていたフレッツ光ですが、現在では他の光回線の利用者数がだんだんと増えてきています。
また、フレッツ光を提供するNTTの側でも、光コラボへの転換を進めているような動きを見せています。
とは言え、フレッツ光はまだまだ現役の光回線です。また、光コラボやフレッツ光以外の光回線と比べると、やはりフレッツ光の方が利用できるエリアが多くなっています。
居住地によっては、フレッツ光しか光回線の選択肢がないというケースもまだあるでしょう。
ですので、フレッツ光の契約システムや料金プランについて知っておくことは決して無駄ではありません。フレッツ光から光コラボや他社の光回線に乗り換える場合にも、料金の比較などに役立つからです。
■ フレッツ光ってそもそも何?光コラボとの違いは?
まず、フレッツ光はそもそも何のことかという話ですが、フレッツ光はNTTが提供する光回線のことです。
冒頭で述べたように、かつてはNTTが光回線を独占していたため、昔は光回線=フレッツ光という認識でよかったのですが、現在はさまざまな事業者が光回線を提供しています。
そのため、フレッツ光=光回線という図式は成り立たなくなっています。
また、現在人気が高まっている光コラボとフレッツ光の関係ですが、どちらもNTTの回線設備を使っているという点では共通です。
ですが、フレッツ光はNTTが提供する光回線であるのに対し、光コラボはNTT以外の事業者が提供した光回線となります。
回線設備はNTTのもので共通ですが、NTT以外の事業者が独自の料金プランや販促キャンペーンの下に提供している光回線が光コラボです。
一般的な話で言えば、光コラボの方が基本料金が安く、キャッシュバックやスマホ割などの割引につながるキャンペーンも充実しています。
そのため、特にフレッツ光にこだわる理由がないのであれば、光コラボにした方が最終的に支払う料金は安くなります。 その理由は、フレッツ光の料金プランを見ればよく理解できます。
■ フレッツ光の料金プラン
フレッツ光の料金プランは複雑で、契約するプランの種類、戸建てかアパート・マンションか、契約年数に縛りはあるか、有料オプションが付くかどうかなどのさまざまな要因で最終な料金が決まります。
現在、フレッツ光の主要なプランは、「フレッツ光 ネクスト」と「フレッツ光 ライト」の二つです。他に、「Bフレッツ」というプランもありますが、こちらは現在申し込みが終了しています。
「フレッツ光 ネクスト」は定額性のプランで、ファミリータイプ(戸建て向け)とマンションタイプがあります。 どちらも回線速度は下り最大1Gbpsとなっており、これは光コラボや他の光回線と同等のスペックです。
月額料金はファミリータイプの2年縛りプランで4600円。これに別途プロバイダ料金(500円~)がかかりますので、最低料金は月額5100円となります。
一方、マンションタイプの場合は、契約者の居住する建物で何戸がフレッツ光に加入しているかで料金が変わります。 基本料金は4戸以上の場合で3950円、8戸以上の場合で3350円、そして16戸以上で2950円となります。 これに別途プロバイダ料金(500円~)がかかります。
ですので、月額料金は最低でも4450円から3450円となります。 光コラボや他の光回線の月額料金は、戸建てタイプで5000円前後、マンションタイプで3800円~4000円程度が相場です。 フレッツ光とほぼ同額ですが、実は光コラボや他の光回線の方がキャッシュバックやスマホ割による割引額が大きいため、最終的な月額料金は安くなります。
■ フレッツ光の契約システム―光コラボとの違いは?
フレッツ光の契約システムは、現在主流の光コラボや、auひかりなどの他の光回線とは異なる点があります。 それは、インターネット回線事業者だけでなく、プロバイダとも別に契約しなければいけないことです。 料金プランについて説明したときにプロバイダ料金が別途かかると書きましたが、これがその理由です。
フレッツ光の契約では、まずフレッツ光東日本かフレッツ光西日本に申し込み、その後プロバイダーを選んで申し込み手続きを行うという流れになります。
プロバイダーはOCNやぷらら、DTIやビッグローブ、So-netなどが代表的です。 プロバイダーを選択して契約したら、その後に回線工事を行い、工事が完了して始めてインターネットが利用できるようになります。
一方、光コラボや別の光回線では、回線事業者に申し込み手続きを行い、その後に回線工事を行えばインターネットが使えるようになります。プロバイダへの申し込み手続きがない分、より早く利用を開始できます。
光コラボは500種類以上あり、とても全てをご紹介することはできませんが、代表的な光コラボは、ソフトバンク光、ドコモ光、そしてeo光などです。
携帯電話会社の提供する光コラボや携帯電話会社と提携している光コラボでは、光回線と携帯電話の利用を組み合わせることで携帯電話料金が割引になるスマホ割が利用できます。フレッツ光ではスマホ割は利用できないので、その分月額料金は高くなります。
携帯電話会社系以外にも、OCN光やDTI光、ビッグローブ光など、フレッツ光のプロバイダが提供している光コラボもあります。これらは、光回線とプロバイダの契約がセットになっているので、フレッツ光のように別々に契約する必要がありません。
また、光コラボ以外にも、auひかりやNURO光などのNTT以外の回線設備を使った光回線もあります。これらもスマホ割が利用できるので、フレッツ光よりも月額料金は安くなります。
最初に書いたとおり、2018年現在ではフレッツ光よりも光コラボや他の光回線の方が、毎月支払う料金が安くなる傾向にあります。 ですので、新しく光回線を契約する方は光コラボやフレッツ光以外の光回線を選んだ方がお得です。
また何となく長年フレッツ光を使い続けている方も、光コラボや他の光回線に変更した方がお得になる可能性が高いです。 フレッツ光以外に選択肢があるのであれば、光コラボや別の光回線を検討する価値はあります。