戸建てタイプの光回線を契約するときのポイントと注意点ー月額料金は高いがスペックも高い
光回線の契約には、マンションタイプと戸建てタイプの二つがあります。
居住する物件がアパート・マンションか戸建てかによって契約するタイプが異なるのですが、月額料金や通信速度と安定性、解約の条件などが少し異なります。
戸建てタイプを契約するときのポイントと注意点について解説します。
■ 戸建てで光回線を契約するときのポイント
戸建てタイプの光回線を契約するときのポイントは次の二点です。
① マンションタイプよりも月額料金は高いがスペックも高い
② スマホ割に対応している光回線を選ぶ
① マンションタイプよりも月額料金は高いがスペックも高い
まず,、最初に理解しておきたいことは、戸建てタイプの光回線の月額料金はマンションタイプよりも高くなる、ということです。
マンションタイプの月額基本料金の相場は4000円前後なのですが、戸建てタイプの場合は5000円前後となります。
つまり、戸建てタイプの方が1000円程度料金が高くなるわけです。
そのため戸建てタイプを敬遠する方もいますが、単純に月額料金が高いだけというわけではありません。
戸建てタイプの方がマンションタイプよりも通信速度が速く、また回線の安定性も優れています。
マンションタイプの場合、回線の配線方式が複数あります。
その中でも建物に光ケーブルを引いてから各部屋にLANケーブルをつなぐ方式の場合は、月額料金が安くなる代わりに速度が遅くなります。
また、通信の安定性も悪くなる傾向にあり、同じマンション内で大勢の人が同時にインターネットを使う時には接続が不安定になる可能性もあります。
ですので、戸建てタイプの方が月額料金が高いことは単純なデメリットではなく、回線のスペックが高いことの裏返しです。
② スマホ割に対応している光回線を選ぶ
戸建てタイプの方がマンションタイプよりもスペックが高いとは言え、月額料金が高いのは事実です。
そこで、どうやって毎月支払う利用料金を抑えるのかが重要になってきます。
光回線の月額料金を抑える最も効果的な手段は、キャッシュバックとスマホ割の二つです。
1. キャッシュバックで月額料金の支払いを減らす
まずキャッシュバックですが、現在主要な光回線では2万円から3万5000円程度のキャッシュバックキャンペーンを行っています。
auひかりなら相場が55000円と非常に高額なキャッシュバックを付与してくれます。
時期や契約内容によって付与額の増減はありますが、万円単位のキャッシュバックが貰える状況は当分続くでしょう。
貰ったキャッシュバックを利用料金の支払いに充てれば、支払い額を減らすことができます。
例えば2万円のキャッシュバックなら、1年間で毎月1666円の割引になります。
キャッシュバックキャンペーンを行っている販売代理店の中には、高額なキャッシュバックを謳っておきながら、複数の有料オプション加入や友人紹介を満額付与の条件にして、通常はかなり少ない額しか貰えないようなところもあります。
また、達成が難しい条件をつけて、普通にやっていればキャッシュバックが貰えなくなってしまうような悪質なお店もありますので、あまりにも好条件のキャッシュバックキャンペーンには注意が必要です。
いちばん良いのは、キャッシュバックが相場の額で、条件が簡単なお店で契約すること。特に公式販売店と公式代理店が安心です。
2. スマホ割で月額料金の支払いを減らす
光回線の月額料金を減らすもう一つのポイントはスマホ割です。
スマホ割とは、契約する光回線と同じ会社や提携している会社の携帯電話を使っていれば、携帯電話料金が毎月割引になる制度です。
割引額は契約している携帯電話のデータプランにもよりますが、5GBのプランなら毎月1000円は割引になります。
キャッシュバックと合わせれば、本来の携帯電話料金から毎月2000円以上の割引を実現することもできます。
すでに書いたとおり、主要な光回線では数万円単位のキャッシュバックキャンペーンが実施されています。そのため、まともな販売店で契約すれば、どの光回線を選んでも基本的にはキャッシュバックは貰えるものと考えて大丈夫です。
そこで重要なのは、契約する光回線がスマホ割が対応しているかどうかです。
au携帯であればauひかりやコミュファ光、ドコモ携帯であればドコモ光、そしてソフトバンク携帯ならソフトバンク光やNuro光など、スマホ割に対応した光回線を選ぶのが基本です。
毎月2000円以上安くなるのであれば、月額料金が高めに設定されている戸建てタイプもそこまで負担になりませんよね。
■ 戸建てで光回線を契約するときの注意点―短期解約時の金銭負担が大きい
一般的に光回線は短期解約すると、高額な支払いが発生します。
その理由は違約金と工事費。
2年または3年の最低契約期間中に解約すると、1万円から2万程度の違約金や解約金が発生します。
また、光回線の中には契約時に回線工事が必要になるものもありますが、その場合は工事費が発生します。
工事費は分割払いとなり、利用期間中は分割払い額と同額の割引が適用されて実質無料になります。ですが、解約するとその時点での工事費の残額をすべて支払わなければいけなくなります。
特にNuro光やauひかりは工事費の額がそれぞれ4万円、3万7500円と高いので、短期解約には注意しましょう。
また、auひかりは戸建てタイプでの契約の場合、解約時に回線撤去費用として28800円の支払いが生じます。
auひかりは契約時のキャッシュバックの相場が5万5000円と高額ですが、戸建てタイプの短期解約のコストが非常に高くなっています。
戸建ての場合、マンションやアパートと違って短期間で引っ越すことはあまりないと思いますが、光回線の短期解約は原則として高くつくので注意してください。
長期利用を前提として契約することをオススメします。