賃貸アパート・マンションにお住まいの方が光回線を契約するときのポイント
一人暮らしの学生の方や働いている独身の方はアパートやマンションに住んでいることが多いと思います。 賃貸物件に住んでいる場合、どのようなインターネット回線がいちばん良いのでしょうか?
■ アパートやマンションに住んでいる場合の選択肢は光回線(固定回線)かモバイルWi-fi
インターネット回線に関して、アパート・マンションと戸建ての大きな違いは、選択肢が多いかどうかです。 戸建ての場合、その住所が対応エリアとなっているインターネット回線であれば、基本的に何でも好きなものを選ぶことができます。
一方、アパートやマンションでは戸建てと比べて選択肢が少なくなります。 アパートやマンションではまず建物自体に回線を引き込み、そこから各部屋に繋ぐという方式を取っている物件が多いです。
つまり、建物自体が特定のインターネット回線を契約していることが多いので、各部屋が単独で他の固定回線を契約することは難しい場合があります。 仮に単独で他の光回線の契約が可能であっても、回線工事が必要なため大家さんの許可が必要な場合がほとんどです。
認めてくれるのであれば問題ありませんが、許可が得られなければ建物が契約している光回線を使うしかありません。 このように、アパートやマンションでは戸建てと比べて光回線の選択肢は少なくなります。 一方、モバイルWi-fiルーターであれば回線工事は不要ですので、どんな建物に住もうが契約することができます。
■ アパートやマンションでもインターネットを頻繁に利用するなら光回線がオススメ
モバイルWi-fiルーターであれば、居住する建物が契約している光回線とは関係なく、好きなものを契約することができます。 また、月額料金も一般的に安いと言われています。 実際、インターネットをあまり利用しないライトユーザーの方であれば、モバイルWi-fiルーターはオススメです。 回線速度は光回線よりも遅いですが、ウェブサイトを閲覧したり、動画を見たりする分には十分な速さです。
また、通信の安定性も固定回線と比べると劣りますが、あまりインターネットを使わないのであれば問題にならないでしょう。 さらに、モバイルW-fiルーターの強みはなんといっても自宅の外でもインターネットに接続できるということ。 スマホやノートパソコン、タブレットなど、外出先でたくさんインターネットを使いたい場合はモバイルWi-fiルーターはとても便利ですね。
逆に、自宅で頻繁にインターネットを利用したり、ある程度のスペック以上のネット環境が必要な方は光回線の方が良いです。 光回線の回線速度は下り最大1GBとモバイルWi-fiルーターの2倍以上(WiMAXで下り最大440Mbps)ですし、通信の安定性は比較にならないほど良いです。
また、モバイルWi-fiルーターの方が月額料金が安いと言われていますが、それは光回線の戸建てプランと比較した場合の話です。
マンションタイプの場合、月額料金は戸建てよりも安くなり4000円前後となっています。これはモバイルWi-fiルーターとほぼ変わらないか、少し高いくらいです。 さらに、キャッシュバックやスマホ割の存在を考慮するなら、場合によってはマンションタイプの光回線の方が料金が安くなることもあります。
ですので、自宅でよくインターネットを使うというのであれば、モバイルWi-fiルーターではなく光回線の方がオススメです。
■ アパート・マンションで光回線を契約する場合の二つのポイント
アパート・マンションで光回線を契約する場合、必ず気を付けておきたい二つのポイントがあります。 これまでの話を踏まえてまとめましょう。
① スマホ割が適用される光回線を契約できるか ② 自分で好きな光回線を契約できるか
誰でも、できることなら光回線の月額料金を下げたいと思っていますよね。 光回線では、キャッシュバックとスマホ割の二つを使うことで、毎月1000円から2000円の割引を受けることができます。
現在、主要な光回線では2万円から3万5000円程度のキャッシュバックキャンペーンを実施しています。つまり、どの光回線を選んでもメジャーなものであれば、数万円のキャッシュバックはほぼ確実に貰えると考えてよいでしょう。 となると、差がつくのはスマホ割です。
スマホ割とは、ドコモ光ならドコモの携帯電話、auならau携帯、そしてソフトバンクならソフトバンク携帯というように、光回線と携帯電話で同じ会社のものを使うことで携帯電話料金の割引が受けられるサービスです。 スマホ割が適用されると、毎月1000円から2000円の割引を受けられます。 これは年間1万2000円から2万4000円の割引を受けられることに等しいので、通信費を減らしたい人にとってはとても大きいですね。
したがって、月額料金を大きく減らしたい場合、キャッシュバックを貰えることを前提とした上で、スマホ割が適用される光回線を契約するのが基本です。 ですが、先ほど説明したように、アパートやマンションでは建物が契約している光回線以外は契約できない物件も少なくありません。
そのため、新しく引っ越しをする場合は、引っ越し先の建物がスマホ割の使える光回線を入れているのか、そうでないのであれば自分で選んだ光回線を契約できるのか、この二点は必ず確認するようにしましょう。
また、最近ではインターネット無料の物件も増えています。 インターネット無料の物件はそもそもネット料金が無料なのでスマホ割を考える必要はありません。ただし、中には回線のスペックが低い場合もあるので注意が必要です。 その場合には別に光回線を契約する必要があるので、やはり自分で光回線を契約できるのかどうかは確認しておいた方が良いでしょう。