2年以上放置は危険!?ネット回線乗り換えタイミング!
一度契約したらそのままずっと同じ会社の回線を使うという人のほうが多いでしょうが、光コラボが始まったり、スマホと光回線のセット割引が普及したりと、ネットを巡る環境は急速に変化が進んでいます。
ネットの世界は、技術革新が進むと急速に速度が上がったりします。今は安いと思っていても、数年後には、もっと大容量で安いサービスが登場するかもしれません。回線の乗り換えは面倒ではありますが、よりよいネット環境を作るためには、乗り換えは避けて通れないことと考えたほうがいいかもしれません。
●高速回線をもっと安く
では、どんな人は乗り換えたほうがいいのか。それは、今使っている回線に不満が出てきたとき、特に速度の遅さが気になったり、利用料金が高すぎるのではないかと感じたときです。
こういう不満を感じたときは、文句なく乗り換えを考えたほうがいいと思います。今では、さまざまな回線事業者やプロバイダが乗り換えキャンペーンを行っています。まだ地域限定ですが、NURO光のように、2Gbpsという高速サービスもあるし、乗り換え時に高額のキャッシュバックを設定しているプロバイダもあります。
乗り換えの手続きは少々面倒ではありますが、それさえ苦にしなければ、回線やプロバイダの乗り換えで、最新の高速光回線を利用することも可能ですし、月額使用料金を抑えることもできるのです。
●違約金のことを考えておこう
ただ、乗り換えで注意しなければならないのは、乗り換えのタイミングです。インターネットを利用するには、回線とプロバイダ(ISP)のふたつの業者と契約が必要なのはご存じの通り。このふたつの業者との契約は、たいてい、1年とか2年の縛り期間が設けられています。2年というケースが多いでしょうか。この期間内に解約すると、5000円~10000万円程度の違約金が発生するのです。
この契約期間がくせ者です。2年縛りといっても、3年目以降はいつでも解約できるわけではなく、1か月の猶予期間を置いて、自動的に更新されるケースがほとんど。つまり、放置したまま自動更新されると、解約にはまた違約金がかかってしまうのです。
さらにやっかいなのは、2年が24か月ではなく、25か月に設定している業者があること。猶予期間が26か月目になるのですね。アパートの引っ越しを機に乗り換えようとすると、アパートの契約満了期間と回線およびプロバイダの契約満了期間のタイミングが合わないこともあるのです。あるいは、回線業者とプロバイダの縛り期間が合わないということもあります。
それを忘れて安易に乗り換えを申し込むと、違約金の発生で損をすることも考えられます。自分がいつ、どんな契約をしたのか、事前にチェックしておくことが大切です。
●メリットもデメリットもある
2年縛りの契約期間を考慮して上手に回線やプロバイダの乗り換えを行えば、最新のインターネット環境をリーズナブルな料金で使い津づけることも可能なのは確かです。
ただ、回線を長期間にわたって使い続けると少しずつ割り引きされるケースもあります。特にIP電話などの音声サービスを一緒に契約して長期割引が最大になっているケースだと、事業者の乗り換えでそれがリセットされてしまうこともあります。そのような場合は、乗り換えないほうがお得という場合もあるのです。
反対に、初期の料金がいちばん安く、年々料金が上がるプロバイダだった場合は、契約満了とともに乗り換えたほうが安くつきます。しがたって、乗り換えたほうがお得かそのまま使い続けたほうが得かは、ケースバイケースではあります。
とはいえ、光コラボなどの開始で乗り換えキャンペーンを行う業者が大幅に増えました。通信事業者は顧客の確保にやっきになっていますから、各社のキャンペーンと自分の契約内容を比較して、乗り換えのタイミングを考えておくのはムダにはなりません。
また、ADSLを使っていて速度に不満を感じているならば、光回線への乗り換えはとても効果的。反対に、インターネットの利用頻度が低く、メールとWEBの閲覧を少しするくらいであれば、光回線からADSLに乗り換えてしまうという方法もとれます。
良さそうな事業者が見つからない場合や、今現在の通信速度と利用料金に大きな不満がない場合は、無理に乗り換える必要はありませんが、ダラダラと何も考えずに使い続けるのは損かもしれません。ときどき、他の事業者のサービスをチェックしておくといいと思います。