フレッツ光から光コラボへの転用はお得?メリットとデメリットを徹底解説
現在利用している光回線から別の光回線に契約を変更することを乗り換えと言います。
一方、フレッツ光から光コラボに契約を切り替えることは「転用」と言います。
この二つはどう異なるのでしょうか?フレッツ光から光コラボへの転用について、その仕組みとメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
■ 転用って何?その仕組みとは?
まず、フレッツ光と光コラボの違いについて説明します。
フレッツ光はNTTが提供する光回線インターネットサービスで、光回線と言えば長らくフレッツ光が主流でした。 しかし、2015年から光コラボというサービスが登場します。
光コラボとは、回線や設備自体はNTTのものを使いながら、料金体系やオプション、キャンペーンなどは販売代理店度独自のものとなる光回線サービスです。
要は、さまざまな代理店がNTTの光回線を独自のサービスでアレンジして販売したものです。
回線や設備自体はNTTのものなので利用者は安心して使えますし、多様な料金やサービスから自分に合ったものを選べるというメリットもあります。
そして、フレッツ光をすでに利用している方が光コラボに契約を切り替える場合、フレッツ光のIDや固有電話番号などは変更にならずそのまま引き継げます。
また、通常であれば光回線を更新月以外に解約すると違約金が発生しますが、フレッツ光から光コラボに変更する場合は更新月以外であっても違約金は発生しません。
このように、通常の光回線の変更とは複数の点で仕組みが異なるため、フレッツ光から光コラボに切り替えることを特別に「転用」と言うわけです。
■ フレッツ光から光コラボへの転用のメリットは?
フレッツ光から光コラボに転用すると次のようなメリットがあります。
① 基本料金が安くなる
② 回線工事が不要
③ フレッツ光の違約金は発生しない
① 基本料金が安くなる
フレッツ光から光コラボに転用すると、毎月支払う基本料金が通常は安くなります。
例えば、フレッツ光だと、戸建てで月額5010円または5800円、マンションタイプで月額4620円または5150円となります。
この料金は最低料金で、プロバイダ料金込みの価格です。
一方、光コラボの場合は、戸建てタイプで5100~5200円、マンションタイプで4000円前後が相場となっています。
戸建てタイプの場合はそれほど料金に差がつかないこともありますが、マンションタイプでは光コラボの方がずっとお得ですね。
② 回線工事が不要
光回線を新しく使い始める場合、回線工事が必要になります。
回線工事は申し込みから実際の工事までに数週間かかる上に、契約する光回線によっては工事費も発生するなど、光回線の契約において最も嫌な存在です。
フレッツ光から光コラボに転用する場合は、回線工事も不要ですし、もちろん工事費も発生しません。
ただし、フレッツ光の工事費の分割払いが終わっていない場合は、そのまま支払いが引き継がれます。
③ フレッツ光の違約金が発生しない
フレッツ光から光コラボに転用する場合、フレッツ光は解約という扱いにはなりません。だからこそ、フレッツ光のIDや固有電話番号がそのまま受け継がれるわけですね。
解約にならないということで、もちろん解約金や違約金も発生しません。
通常、光回線を契約の更新月以外に解約すると1万円程度の違約金が発生します。転用の場合は違約金が発生しないので、その分初期費用を抑えることができます。
■ フレッツ光から光コラボへの転用のデメリットは?
大きなメリットが複数ある一方で、フレッツ光から光コラボに転用すると次のようなデメリットがあります。
① 問い合わせ対応がいまいちになった
② キャッシュバックが減額されてしまう
③ 一度転用すると元に戻せない
④ フレッツ光のポイントが失効する
① 問い合わせ対応がいまいちになった
フレッツ光を提供しているNTTは言うまでもなく大きな会社です。また、フレッツ光自体多くの利用者を抱えています。
そのためユーザーに対応する問い合わせ体制がしっかりとしており、何か疑問や問題があれば、問い合わせをすれば丁寧に対応してもらえます。
一方、光コラボは2015年に始まったばかりのサービスで、光コラボを提供する販売代理店は大小様々です。
そのため事業者によっては顧客対応の体制が整備されておらず、対応の悪さが不評を買っている会社もあるようです。
とは言え、現在では光コラボの利用者も増えており、大手企業であればそれほど顧客対応が悪いわけではありません。
② キャッシュバックが減額されてしまう
別の光回線を乗り換えで契約する場合、数万円のキャッシュバックが付与されることが一般的です。
しかし、転用で光コラボを契約した場合、キャッシュバックが減額されてしまうことがあります。
例えば、本来であれば2万5000円のキャッシュバック付与であったのが1万5000円に減額されてしまったなどです。
ただし、光コラボへの転用では違約金は発生しませんし、回線工事も不要なので工事費もありません。
そのため、1~2万円程度の減額であれば、転用の方がトータルでお得になるケースも多いです。
③ 一度転用すると元に戻せない
フレッツ光から光コラボに転用すると、元に戻すことはできなくなります。
厳密には可能ですが、その場合は光コラボを一度解約し、新たにフレッツ光を契約し直すという形になります。
当然、光コラボの解約時には違約金が発生しますし、今まで利用していたIDや電話番号も違うものになります。
手間もお金もかかるため、光コラボからフレッツ光に戻すことはオススメできません。
後悔しないためにも、光コラボに転用する時には本当によいのかしっかりと確認してからにしましょう。
④ フレッツ光のポイントが失効する
フレッツ光でポイントがたまっていた場合、光コラボに転用した時点で失効してしまいます。
フレッツ光のポイントはさまざま商品やサービスに交換できるので、無駄にしてしまうのはとてももったいないです。
ただし、これは転用する前にポイントを使ってしまえばよいだけですので、ポイントがある方は忘れずに商品やサービスに交換しておきましょう。