「プロバイダ」って何してる会社なの？今更聞けない

プロバイダとは、インターネットに接続するときの窓口の役割を果たす事業者のことです。
インターネットを利用しようとしたとき、通信回線とともに、必ず契約が必要となる会社です。どんな役割を果たしているのか、解説します。

■かたちのない「サービス」を提供

正確には、「インターネットサービスプロバイダ（Internet Service Provider）、略して「ISP」と呼ばれます。NTTやauなど、通信事業者が光回線などの「通信回線」を提供するのに対し、プロバイダはインターネットを利用するときに必要となる、かたちにならないさまざまな「サービス」を提供します。

つまり、インターネットを利用するには、回線事業者とプロバイダの2種類の会社と契約する必要があるのです。
回線事業者がプロバイダも運営していたり、光コラボでフレッツ光と一緒に契約するケースがあるため、プロバイダをあまり意識しなくても済むようになりました。

スマホの場合は、NTTドコモやau、ソフトバンクなど携帯電話会社とだけ契約しただけに見えることもありますが、その場合もプロバイダは利用しています。通常、まとめて契約するので、「プロバイダと契約した」と意識しないだけです。

■IPアドレスを発行する

プロバイダの役割として、いちばん大きなものがIPアドレスの発行です。IPアドレスというのはインターネット上の住所のようなもので、これがWEBを使うときの認識番号となります。
会社の入館証のようなもので、これが無いとインターネットに接続することはできません。プロバイダの役割は、ここにあると言っても過言ではありません。

■メールアドレスの付与

プロバイダを変更すると、メールアドレスも変わる可能性がありますが、名の通ったプロバイダであれば、月額200～300円程度でメールアドレスだけを利用できるサービスを提供しています。慣れ親しんだアドレスが使えなくなることはまず無いので、安心していいでしょう。

■セキュリティサービスの提供

迷惑メールが大量に届くのは嫌なものです。これを防止するため、プロバイダによっては、かなり強力なセキュリティ対策をメールサーバに施しているところもあります。g-mailのセキュリティチェックがとても強力だと評判になっていますが、大手でしっかりと対策をとったプロバイダのメールサーバも、なかなか強力です。

そうしたプロバイダでは、たいていメールの転送機能も備えています。プロバイダのメールアドレスに届いたメールをg-mailに転送してWEB上でメールをチェックし、万全を期している人もいます。なかなか賢い使い方だと思います。

■どうやって選べばいいの？

ネットワークの設定など、わからなくなったときのサポートサービスも充実しているプロバイダも数多くあります。では、どこを選べばいいのか。

自分の利用形態に合わせて選ぶのがいちばんですが、細かな比較は慣れないと難しいと思います。そこで、原則的なことをいくつか紹介します。

大手が必ずしもベストとは限りませんが、サービスの内容が充実しているのは確か。迷ったら、よく知られている大手をいくつか比較して選べば間違いありません。

プロバイダは、NTT東・西の光コラボで通信回線とプロバイダのセット割引を実施しています。
新規に契約するときは、このセット割引を利用しましょう。余計なオプションサービスを付加しなければ1000円前後は安くなります。集合住宅で、すでに光回線が部屋まで通っている場合は、その回線を利用し、プロバイダとのセット割引を利用したほうが、工事費等の面でお得になります。

スマホを使っている人は、スマホの事業者が提供する光回線に入ったほうが、断然お得。スマホとのセット割引を上手に利用すると、全体の通信コストを大幅にされられます。ぜひ検討しましょう。