光回線を選ぶときの大切な二つのポイントを確認しよう

光回線には実に多くの種類があります。また、契約プランやキャンペーンの種類も多く、ひとつひとつ細かく内容を把握するのは困難です。

また、光回線の代理店も正規・非正規を含めてたくさんあり、同じ光回線でも複数の契約申し込み口があります。
どこが良いのかひとつひとつ検討していくのは無理です。
かといって、まったく条件を検討せずに、家電量販店の店員さんの勧めるままに契約してしまったり、キャッシュバックの条件が良いという理由だけで契約すると、あとで後悔することになるかもしれません。

実は光回線を選ぶときにはいくつかの重要なポイントがあり、そのポイントを外さなければそこまで調査に時間をかけなくても、十分に満足できるものを選ぶことができます。

■　光回線を選ぶときのポイント①―スマホ割が利用できるか

一つ目のポイントはスマホ割です。
スマホ割とは、auひかりやソフトバンク光、ドコモ光など、大手携帯電話会社が提供する光回線などで利用できるサービスです。

契約する光回線と同じ会社の携帯電話を利用していれば、携帯電話料金がデータプランに応じて毎月1000円から2000円割引されます。
しかも、光回線の契約者本人だけでなく、契約者の家族の方も光回線と同じ会社の携帯電話を使っていればスマホ割の対象となります。

例えば、auの携帯電話を利用している方がauひかりを契約したとしましょう。
このとき、契約者のご両親もauの携帯電話を使っているなら、合計で3人分の割引が適用されます。

データプランが5GBであれば1000円の割引ですので、3人で毎月3000円の割引。年間36000円の割引になり、通信費の節約に大きく貢献してくれます。

そのため、大手携帯電話の携帯電話を利用している方は、スマホ割が適用される光回線を探すのが基本です。

なお、auひかりやソフトバンク光、ドコモ光のように、携帯会社の名前がついた光回線以外にもスマホ割に対応している光回線はあります。

例えば、ビッグローブ光はau携帯のスマホ割、NURO光はソフトバンク携帯のスマホ割に対応しています。
また、大手キャリアだけでなく、格安SIMのスマホ割に対応しているものもあります。

■　キャッシュバックの見掛け上の条件の良さに引っかからない

二つ目に注意したいのは、キャッシュバックについてです。
現在、光回線を契約するとキャッシュバックを貰えます。
ただし、キャッシュバックの額は代理店が自由に設定できるため、1、2万円程度の場合から、10万円近い額を宣伝している場合もあります。

ここで注意したいのはやたらと高額なキャッシュバックに引っかからないことです。
特に高額なキャッシュバックの場合、「10万円相当還元」や「実質8万円のキャッシュバック」など、宣伝文が微妙にボカした書かれ方になっていることが多いです。

このような場合、現金や商品券で8万円や10万円などの高額なキャッシュバックを簡単な条件で貰えるのではなく、工事費が無料になる分を含んでいたり、複数の有料オプションの加入や友人紹介が条件となったりしていることが多いです。

また、高額なキャッシュバックを謳っている代理店では、キャッシュバックを受け取るために何度も申請を行わないといけないこともあります。

中には、一度でも申請を忘れてしまうとキャッシュバックを貰えなくなるなど、悪質とも言える条件を設定している代理店も。

さらに、このような代理店ではキャッシュバックの振り込み時期も契約から1年後など、実際にキャッシュバックを貰えるまでにかなり時間がかかるケースも少なくありません。

一方、良心的な代理店ではキャッシュバック額が1万円から4万円程度と少ないかわりに、複雑で達成が難しい条件がつけられることはありません。

また、キャッシュバックの付与時期も早く、1、2ヶ月で振り込んでくれるところもほとんどです。
表面的なキャッシュバックの額に目がくらんでしまうと、条件が厳しすぎて逆にキャッシュバックを貰えなかったり、有料オプションや友人紹介が原因となってキャッシュバック額が減ってしまったりします。

そうなると逆に損なので、複雑なキャッシュバックの条件を確実にクリアできる自信のない方は、額が少なくても良心的な代理店で契約するのが安全です。
なお、正規代理店の多くはキャッシュバック額がそれほど大きくありませんが、それは正規代理店が良心的なキャッシュバックの付与を行っているからです。

■　光回線を選ぶときのポイントまとめ

光回線を選ぶときに特に注意したいのは、スマホ割が適用されるか、キャッシュバックは確実に付与されるか、の二点です。
多くの光回線の月額料金はほとんど同じであるため、通信費の節約に大きく影響するのはスマホ割とキャッシュバックです。

この二つを使って通信費を下げられるように、スマホ割が利用できる光回線であることと、キャッシュバックの条件だけは確実にチェックしてください。
そのうえで自分が気になる項目を調べるようにすれば、あとで自分が選んだ光回線は失敗だったと後悔する可能性をグッと減らせます。