フレッツ光と光コラボはどう違うの？-回線の安定性と通信速度の観点から検討

■　フレッツ光と光コラボの仕組みの違い

まず、フレッツ光と光コラボの最も大きな違いについて説明します。
フレッツ光はNTTが提供する光回線サービスです。一方、光コラボは、各代理店がフレッツ光の回線を独自のサービスや価格設定のもとに提供するものです。 光コラボの代理店は、NTTから回線を購入し独自のサービスや価格で「味付け」したうえで、エンドユーザーである顧客に提供します。
そのため、光コラボではフレッツ光と比べてさまざまなプランが選択できたり、キャッシュバックなどの各種キャンペーンが充実していたりします。
もちろん、光コラボであっても、もともとの回線や設備はNTTのものなので、安心して利用することができます。
まとめて言うと、フレッツ光も光コラボも同じフレッツ光の光回線である点は同じです。しかし、光コラボでは、各代理店が独自のキャンペーンや価格設定を行っており、それによって利用者はさまざまなプランを選択したり、キャンペーンの恩恵を受けたりできるようになっています。

■　光コラボはプロバイダの契約も込み。

フレッツ光と光コラボの二つ目の大きな違いは、プロバイダの契約が含まれているかどうかです。
フレッツ光ではあくまで光回線のみの提供となるため、プロバイダとは別に契約する必要があります。そのため、回線料金に加えてプロバイダの料金も別途支払いが必要になるわけですね。
一方、光コラボはプロバイダ契約も込み。そのため、回線料金と別にプロバイダ料金を支払う必要はありません。 フレッツ光では契約を解除するときには、光回線だけではなくプロバイダとも手続きをしなければいけないなど、二重の手間となることもありました。
光コラボでは光回線とプロバイダがまとまってしまっているので、楽かつ簡単に手続きを行うことができます。 回線料金とプロバイダ料金を合わせたトータルの料金も、フレッツ光より光コラボの方が安くなる傾向にあります。 手間だけでなく、料金的にも光コラボのほうがお得なんですね。

■　光コラボの方が回線が安定している。

光回線では一人の契約者がひとつの回線を単独で利用するのではありません。そうではなく、一つの回線を複数の利用者で使うことになります。
そのため、多くの利用者が同じ時間帯にインターネットを利用すると、回線が重くなり、安定してインターネットを使えないということも起こり得ます。 フレッツ光のように昔から存在する光回線では利用者の数が多いため、時間によっては回線が重くなってしまうこともあります。
この問題は解くにマンションなどの集合住宅で起こるようです。 平日の夜9時～11時頃などは回線が重たくなる時間と言われていますね。 一方、光コラボは2015年に始まったばかりの比較的新しいサービスです。そのため、回線を利用する人の数はそれほど多くはなく、フレッツ光と比べると回線が重たくなりにくいメリットがあります。
また、光コラボは関東や関西、中部など、地域に特化した回線サービスを提供しているものが多くあります。
地域に限定している分、利用者数も絞られており、また回線設備も充実しています。 そのため、回線の安定性という点では光コラボの方が優れていることが多いです。 ストレスなくインターネットを利用する上では、回線の安定性も意外と重要です。

■　光コラボの方が通信速度が速いものがある。

光回線でインターネットを快適に使うためには、回線の安定性に加えて、通信速度が重要です。
いくら回線が安定していても、通信速度が遅ければ満足にインターネットを利用することはできませんからね。特にオンラインゲームをする方にとっては通信速度は非常に重要です。
フレッツ光の通信速度も十分に速いのですが、光コラボの方が通信速度が速いものがあります。
特にオススメなのがNURO光。 多くの光回線では回線速度が1Gbpsとなっていますが、NURO光では2Gbpsのプランもあります。
通常は1Gbpsの回線速度があれば十分に満足して利用できますが、オンラインゲームなどを行うのであればやはり回線速度は速いに越したことはありません。
回線速度の速いプランが豊富なNURO光はその点オススメです。 一方、フレッツ光の回線速度は原則として1Gbpsです。決して遅くはなく、むしろモバイルWi-ifルーターなどと比べて速い(モバイルWi-fiルーターは平均400～500Mbps)くらいですが、2GbpsのNURO光と比べると少し見劣りしますね。
オンラインゲームを毎日やる方など、とにかく回線速度が命、という方はNURO光などの光コラボの方が良いでしょう。