戸建て(ホームタイプ)で光回線を契約するときに注意したいこと
光回線には戸建てタイプとマンションタイプがあります。
どちらのタイプかは光回線の契約を行う住宅によって決まるため、原則として選ぶことはできません。自宅が集合住宅(マンション)ではなく戸建ての場合は、ホームタイプでの契約になります。
今回は、ホームタイプで光回線を契約するとき、トータルのコストを抑えるために気をつけたい点について解説します。
■ホームタイプの光回線を契約するときの注意点
戸建てで光回線を契約する場合は、マンションタイプとは異なる注意点があります。特に次の三点に注意しましょう。
①ホームタイプはマンションタイプよりも基本料金や工事費が高くなることがある
②短期解約すると違約金の額が大きくなることがある
③新築の場合は回線の開通工事に時間がかかることがある
最初の注意点は、ホームタイプはマンションタイプよりも基本料金や工事費が高くなることです。
基本料金の例
※auひかりはひかり電話に加入した方が工事費が無料になるなどお得なため、上の料金に加えてひかり電話料金の500円が実質的に必要になります。
NURO光のように料金が変わらない場合もありますが、光回線の多くで、ホームタイプよりもマンションタイプの方が毎月の基本料金は1200~1700円程度高くなります。
契約する光回線によっては価格差がないこともありますが、基本的にはホームタイプの方が割高と言えるでしょう。
また、工事費用に関しても、ホームタイプの方がマンションタイプよりも高くなることが多いです。
ただし、工事費に関しては、そもそも工事費が発生しない光回線もありますし、ホームタイプとマンションタイプで工事費の額が同じ場合もあります。基本料金に比べれば、必ずしも戸建ての方が不利なわけではありません。
一方で、auひかりやNURO光のように、戸建てタイプの方がマンションタイプと比べて工事費が大幅に大きくなる場合もあるので注意してください。
工事費用の例
※フレッツ光の工事費が異なるのは、工事規模に応じて料金が異なるからです。ソフトバンク光も工事規模に応じて上限24000円から工事費用が安くなります。
●注意1-インターネットで紹介されている月額料金の多くはマンションタイプのもの?
インターネット上の光回線比較サイトで月額料金の例として挙げられているのは、マンションタイプの料金であることが多いです。
そのため、ホームタイプで契約するのにマンションタイプの料金で費用を計算してしまうと、想定していた予算よりも多くなってしまいます。
上に書いたように、戸建ての方が工事費の負担が大きい光回線もあります。
ウェブサイトで利用料金を調べる場合は、それがホームタイプ(戸建て)のものであることをしっかりと確認しましょう。
●注意2-工事費が発生する場合、短期解約すると違約金の額が大きくなる傾向にある
光回線の契約はマンションタイプであってもホームタイプであっても、2年間または3年間の縛りがあるのが一般的です。
この期間内に解約すると一定額の違約金が発生します。
ホームタイプの方が毎月の利用料金が高くなると書きましたが、実は中途解約した場合の違約金も戸建ての方が高くなります。
その理由は工事費。
申し込む光回線によっては工事費が発生しないこともありますが、工事費がある場合はマンションタイプよりも戸建ての方が負担が大きくなることが多いです。
例えば、auひかりでは、ホームタイプでは37500円の工事費を60ヶ月の分割払いで支払います。そして中途解約した場合は残額が一度に請求されてしまいます。
これはマンションタイプの場合も同じですが、マンションタイプは工事費が30000円と安く、また分割払いの期間が24ヶ月と少ないため、中途解約金はそれほど高くなりません。
工事費が発生する光回線に申し込む場合は、工事費の額と分割払いの期間に注意しましょう。
●注意3-新築は回線の開通工事に時間がかかることがある
戸建ての工事費が高いのには理由があります。それはマンションタイプと比べて工事の手間がかかるからです。
特に新築の場合は、光回線を引き込むための電柱の調査が必要になったりと、開通工事の準備に余分な時間がかかります。
そのため、ホームタイプでは工事費用が高いことがあるだけでなく、回線の開通工事が完了するまでに時間がかかってしまうこともあります。
新築の家に引っ越したときこそすぐにインターネットを使いたいと思いますが、使えるようになるまで時間がかかる可能性がある点には注意が必要です。