今更聞けない!光回線ってそもそも何?
先日、知り合いの若者Aさんから
「光回線て何?」と聞かれました。
引っ越しをしたばかりで、新たに通信環境と整えようとしており、どんなサービスを選べばいいのか迷っているとのこと。
Wi-Fiや光LANといった用語は知っていても、基本的なことがわからないようです。
「電話線の代わりに、光ファイバーを使った通信回線のことだよ。」と答えると
「ん、通信回線・・・わかんない・・・。」と言います。
「電話線て、わかる? 電信柱から家まで引いてある、あの細い銅線。」 と尋ねると、
「わかりません。」
なんということでしょう!
各家庭に光ファイバーを引くFTTH(Fiber to the Home)が進み、Wi-Fiも自由自在に使えるようになった結果、「電話線」や「通信回線」という概念にピンとこない人が登場したのです。
昔ながらの電話線を見たこともないようでした。
通信会社が光回線の売り込みに鎬を削っているときに、契約する人がこれではまずい。
そこで、各社のサービスを比較するときに、「これだけは知っておいたほうがいい」ということを、簡単に解説します。
知人のAさんを想定して、なるべく平易に語るつもりですが、電話線や光ケーブルをほとんど意識したことのない人にとっては難しい言葉が出てくるかもしれません。
そのときはどうぞご容赦ください。
■光でデータを伝送する方法
光回線とは、文字通り、光で情報(デジタルデータ)を送る方式のことです。 年末になると、プラスチックの光ファイバーを束ねたイルミネーションが街中にも登場しますね。
片側から光を当てると、光ファイバーの反対側が光るやつです。
あの光を、超高速で点滅させてデータを送るイメージです。
通信は、電信、電話の時代から100年以上にわたり、銅線(メタリックケーブル)を使って行われていました。
アナログの音声だけではなく、コンピュータ間のデジタル信号を流すようになっても、ずっとこの状況は変わりませんでした。
そこに登場したのが光ファイバーです。
本格的に全国で整備が始まったのが1980年代からですから、もうすでに30年以上になります。
最初は電話局と電話局の間の通信、通信事業者同士の通信など、基幹部分に導入されましたが、21世紀に入り、各家庭に光ファイバーを引く「FTTH(Fiber to the Home)」が急速に進みました。
NTT東が2001年に開始したインターネット接続サービス「Bフレッツ」が最初です。
■光回線は速い、邪魔に強い!
光回線の最大のメリットは、なんといっても伝送速度がめちゃくちゃ速い「ブロードバンド回線」だということです。
「ブロードバンド?」と、横から口を出すAさん。
おお、失礼!
「broad=幅広い」「band=帯域」ということ。
「広帯域」といってもピンとこないでしょうから、「大量のデータを高速で運べる通信回線」とでも考えておいてください。
家庭向けのデジタル通信では、旧来の銅線にデジタルデータを流すADSLやISDNなどがあります。ADSLはメタリックケーブルを使った通信方式としてはブロードバンドに属しますが、ISDNは「ナローバンド」(帯域が狭い=大量のデータをいっぺんに送れない)通信方式です。光回線は、ブロードバンドをうたうだけに、その早さは半端ではありません。
通信方式の改良が進んだ結果、Bフレッツ開始当初の10M/100Mbpsから、今ではソニーネットワークコミュニケーションズの「NURO 光」のように、「下り最大2Gbps」といったサービスも登場しています。10Gbpsもすでに提供が始まっており、近い将来は100Gbpsのサービスも視野に入っています。
電波など外来ノイズなどの外乱にとても強いというのも、光回線の大きなメリットです。ADSLなどメタリックケーブルを使う通信は、ノイズに弱い部分があります。Wi-Fiなどの無線LANでも、それは同じです。ノイズが混じると、どうしても通信速度が遅くなる。
ところが光ファイバーはガラスですから、ケーブルに電磁波は入り込みません。きわめて高速かつ高品質。そのためにストレス無くインターネットが使えるというわけです。
■光回線のメリット
「速くて安定していることだけはわかりました。」とAさん。
それだけわかってくれればよろしい。
「でも、値段が高いように感じるんですが。」
そういう側面はまだ残っています。
しかも、事業者のサイトを見ても、とっても比較がしにくい。
わざとしにくくしているような気がしないでもないほど複雑です。
でも、プロバイダをうまく選び、代理店のオプションなどを利用したりすると、意外なほど安く使えるようになったのも確か。
固定電話が不要であれば契約せずともすみますし、スマホと同時契約で安くする方法もあります。
インターネットは家庭で使う、利用時間が長い、オンラインゲームなどをよくやる。
要するに、家で大容量の通信を行う人にとって、光回線は外すことのできない選択肢でしょう。
