簡単まとめ!インターネットに接続する方法と種類
インターネットが普及したことにより、電子メールの利用が大幅に増えました。 仕事でもプライベートでも、一瞬で世界中とメッセージやデータのやり取りができる電子メールは、今や現代社会には欠かせないものですよね。
一方で、迷惑メールと呼ばれる、受け取った人に詐欺やウイルス感染などの脅威を与えるメールも猛威を振るっています。
■ 迷惑メールの起源はダイレクトメール
現在、電子メールの世界において迷惑メールと呼ばれる存在は、手紙やはがきなどの物理的な郵便物(メール)しか存在しなかった時代からありました。 ダイレクトメール、いわゆるDMというものです。
DMの中身はお店や商品の宣伝がほとんどで、中には詐欺的なセールスの広告も含まれていました。 とは言え、受取人の属性(年齢、性別、家族構成、趣味など)とは関係のない内容のものが、何の脈絡もなく届くことが多かったので、DMに騙される方はそれほど多くなかったでしょう。
例えば、一人暮らしの男性の家に、美容製品のダイレクトメールが届く感じです。 また、実際に広告チラシを印刷して郵送するにはコストがかかります。大量に印刷して送ろうとすれば、印刷代に加えて切手代も必要になりますからね。
つまり、ダイレクトメールは送る側にとって少なからずコストがかかるものでした。 そのため、現代の迷惑メールに比べると、DMは数量も少なかったですし、被害も少なかったとようです。
ところが、電子メールの時代になると様子が一変します。
まず、電子化したことで送る側にとってのコストは限りなくゼロになります。 文面はコピーすればいくらでも同じものを作れますし、そんな手間をかけなくても、同じ文面で数多くの宛先に同時に発送することもできます。
また、ダイレクトメールの時代には難しかった、海外宛ての迷惑メールも簡単に送ることができるようになりました。 ほぼノーコストで大量のメールを同時に送れるようになった結果、迷惑メールは大きな猛威を振るうようになったのです。 DMのときと変わらず、受取人の属性には合わない内容の迷惑メールが送られることもありますが、送る量が非常に多いため、DMと比べて引っかかってしまう人の数は増えています。
更に、amazonやyahooなどの大手通販サイトを騙った万人受けする迷惑メールや、盗み出されたり非合法に販売されている個人情報から作成した迷惑メールなど、より精度の高いものも増えています。
■ どのような迷惑メールがあるのか―ウイルス搭載型と詐欺型
迷惑メールと一口に言っても、さまざまな種類の迷惑メールが存在します。 大きく分けると、①ウイルス搭載型と②詐欺型の二種類に分けられるでしょう。
まず「ウイルス搭載型」とは文字通り、コンピューターウイルスを仕組んだファイルやリンクを仕組んだ迷惑メールです。 メール本文中のURLをクリックしてウェブサイトを開いたり、添付されたエクセルファイルやPDFファイルをダウンロードすると、仕込まれていたコンピューターウイルスに感染してしまいます。
ウェブサイトの場合は、開こうとするとセキュリティソフトが動いて対処してくれる場合もありますが、ファイルをダウンロードするとセキュリティソフトを入れていても感染してしまうリスクが高いです。
一方、「詐欺型」の迷惑メールは、ウイルス感染などでコンピューターに損害を与えるのではなく、金品を騙し取ることを目的にしています。
手口はさまざまで、「有料サイトへの登録が完了したので、指定の日時までに会員料金をお支払いください。お支払い頂けない場合は民事訴訟を起こします」という脅迫的なものもあれば、ほとんど価値のない高額な商材を売りつけるものもあります。
高額な商材については、インターネット時代になって情報商材が急激に増えました。
また、上記で少し触れましたが、amazonやyahooなどの大手ショッピングサイトの偽サイトを作成し、「割引セール実施中」や「アカウントの不正アクセスについて」などと記載した迷惑メールから偽サイトに誘導する手法もあります。
偽サイトでカード情報などを入力すると、クレジットカード情報を盗まれて不正利用されてしまうことになります。 クレジットカード情報を盗み取ることはインターネット詐欺で多いパターンですが、偽サイトに誘導する入口として迷惑メールがよく使われています。
■ 親しい友人からのメッセージにも注意!?SNSを使った迷惑メッセージ
迷惑メールと聞くと、電子メールのアドレスに届くものだと思うかもしれませんが、実はそれだけではありません。
近年多いのが、FacebookなどのSNSのメッセージ機能を使って迷惑メールを送る手口です。 見知らぬ相手からのメッセージなら多少は警戒しますが、厄介なのはアカウントを乗っ取られた友人から迷惑メッセージが届くケースがあること。
SNSのアカウントを乗っ取られ、そのアカウントから友達としてつながっているアカウントに片っ端から迷惑メールを送る詐欺が流行ったこともあります。 知っている友人からメッセージが来ると、引っかかってしまうリスクは高くなります。
メッセージとしては、「マネーカードを代わりに購入して番号を送ってほしい。お金は後で払うから」というようなものが多いので、友人であってもこのようなメッセージが届いたら警戒しましょう。
また、海外からメールが送られてくるので、しばらくやり取りをすると日本語がおかしくなることもあります。
■ 迷惑メールに引っかからないための基本的な対策
「怪しいメールは開かない」、「添付されたファイルは絶対にダウンロードせず、テキスト中のリンクもクリックしない」。 ありきたりですが、この二つは迷惑メール対策の基本です。
とは言え、迷惑メールの手口も年々巧妙化しているので、誤ってメールを開いてしまうことは稀に起こり得ます。 その際、セキュリティソフトを導入していれば、メールを開いただけではウイルスに感染せずに済むことが多いです。
ですので、何らかのセキュリティソフトを必ず導入しておきましょう。これは迷惑メール対策に限らず、インターネット上の脅威に対抗する基本中の基本です。
また、ブラウザや利用しているソフトウェアのアップデートも適時行い、状態を最新にしておきましょう。 アップデートにはセキュリティ面での強化も含まれているため、古いバージョンのまま利用しているとウイルスに感染しやすくなります。
ただし、いくらセキュリティソフトを導入し、アップデートを行って最新の状態にしていたとしても、ウイルスが仕込まれたファイルを直接ダウンロードしてしまうと、ウイルスに感染してしまいます。
詐欺型の迷惑メールは無視すれば済みますが、ウイルス搭載型は非常に危険なので、見知らぬファイルのダウンロードだけは絶対にしないようにしてください。