注意したい!光回線のキャッシュバック条件!つられないで!
「最大で7万円還元!」、「合計10万5000円!」。
光回線を申し込もうと思って家電量販店に行ったり、インターネットの申し込みサイトを覗いてみると、景気のいいキャッシュバックの宣伝が載っています。
これだけを見ると、申し込みをしただけで7万円や10万円を貰えると思いますよね。
残念ながら、そう簡単に貰えるわけではありません。それどころか、1円も貰えなかったり、逆に損をしてしまう可能性もあります。
高額なキャッシュバックに誘われても損をしないための注意点をまとめました。
■ 高額キャッシュバックに注意!-光回線のキャッシュバックの基礎知識
最初に言っておきたいのですが、光回線を申し込んでもらえる全てのキャッシュバックが、貰うために複雑な条件をクリアしなければいけないのではありません。
むしろ、公式店舗や公式販売代理店は条件が簡単なことが多く、光回線の開通が終わってから申請するだけでキャッシュバックを貰えたりします。
その分、高額なキャッシュバックを提示しているお店と比べると、キャッシュバック額は低くなっています。
一方で、高額なキャッシュバックを提示しているお店は、本当に提示している金額の全部がキャッシュバックなのか、注意が必要です。
というのも、「~円還元」というような表現には、キャッシュバック以外も含まれていることが多いからです。具体的には次のようなものです。
・工事費無料分
・スマホ割による割引分
・違約金負担分
光回線を申し込むと最初に回線工事が必要となり、多くの場合工事費が発生します。ですが、現在では工事費無料のキャンペーンを行っている光回線が多いので、実質的に工事費はかかりません。
この工事費無料分の金額をキャッシュバック金額に含めているパターンは結構あります。
また、光回線が提携している携帯電話会社の携帯電話を使っていると、電話料金が割引になる「スマホ割」というサービスがあります。スマホ割では毎月500円から2000円、携帯電話料金が割引になります。
工事費無料と同様、スマホ割による割引分もよく高額キャッシュバックの合計額に含まれています。
また、一部の光回線では、乗り換えによる他社の光回線の解約金を負担するキャンペーンを行っていますが、この違約金負担分も同様によく「還元額」に含まれています。
工事費無料であれスマホ割であれ、または違約金負担分であれ、基本的にはどの販売店から申し込んでも条件さえ満たせば適用されるものです。
公式店舗や公式販売代理店であれば、これらの無料分や割引分はキャッシュバック金額には含まれていません。そのため、これらの金額をキャッシュバックに含めて宣伝している販売代理店と比べると、見かけ上はキャッシュバック額が低く感じるわけですね。
ですが、高額なキャッシュバックを謳っている販売代理店でも、工事費無料分やスマホ割分を除いてみると、実は公式店舗よりもキャッシュバック額が低かったということはよくある話です。
ですので、提示されているキャッシュバック金額のうち、どこまでが本当のキャッシュバック額なのか見分ける必要があります。
とは言え、この問題はまだキャッシュバック額が多いか低いかの話なので、そこまで大きな問題ではありません。
問題なのは、高額なキャッシュバックを謳っておきながら、難しい条件を満たせなければキャッシュバック額が減額されたり、1円も貰えなかったり、複数の有料オプションの加入が必須で逆に損をしてしまうケースです。
■ こんなキャッシュバックには要注意①―複数の友人紹介が必要
達成が困難なキャッシュバックの条件として多いのが「友人紹介」。
このキーワードが出てきたら要注意です。
これは、友人を指定の人数紹介して光回線を契約してもらえなければ、その分キャッシュバックが減額されるという条件です。
「大学に入学して新生活を始めるから光回線を契約する」というような場合なら達成は簡単かもしれません。同じように大学に入る友人は何人もいるでしょうからね。 ですが、なんでもない時期に引っ越しなどが理由で光回線を変更する場合、何人も友人を紹介するのは難しいですよね。
例えば、友人3人紹介で6万円のキャッシュバック増という条件であれば、1人紹介できないと-2万円になったりします。 1人も紹介できないと6万円のマイナスです。
友人を1人も紹介できない場合、結局は公式店舗や公式販売代理店で契約した方が多くのキャッシュバックを貰えたなんてケースもあります。
友人紹介が条件となっているキャッシュバックは要注意です。
■ こんなキャッシュバックには要注意②―複数の有料オプションへの加入が必須
友人紹介以上に気を付けたいのが、有料オプションへの加入という条件です。 しかも、複数の有料オプションが条件となっている場合は要注意。
例えば、4つの有料オプションに加入することで、キャッシュバック金額が6万円増額されるとしましょう。
有料オプションの加入期間は4ヶ月が条件だとします。
オプション料金の合計が1ヶ月で1万円だった場合、4ヶ月で4万円なので貰えるキャッシュバックは実質2万円です。 オプション料金の合計が1ヶ月で1万5000円なら、4ヶ月で6万円なのでキャッシュバックは0円になってしまいます。オプションの解約の手間がかかるだけ、むしろマイナスだと言えるでしょう。
最悪なのは、オプション料金の合計が1ヶ月で2万円の場合。これだと4ヶ月で8万円なので、なんと2万円のマイナスです。
さすがにここまで悪質なことをする販売代理店はほとんどありませんが、全くないわけではないので注意してください。
いずれにせよ、有料オプションは解約するのもいちいち手間ですし、万が一解約を忘れるとその分マイナスは増えていきます。
複数の有料オプションが条件となっている高額キャッシュバックは、出来るだけ避けた方が懸命です。
■ まとめー自信がないのであれば、公式店舗または公式販売代理店から申し込もう
これまで見てきたように、高額なキャッシュバックを謳っている販売代理店ではさまざまな「罠」が仕掛けられています。
複雑な条件を読み解き、上手く条件を満たせるのであれば、実際に高額なキャッシュバックを手に入れられるケースはあります。
ですが、失敗するとキャッシュバックを貰えなかったり、逆にマイナスになってしまう可能性があるのは説明したとおりです。
また、今回は触れませんでしが、キャッシュバックが貰える時期も重要です。良心的な場合には、光回線の開通から2ヶ月から4ヶ月で貰えますが、1年以上後という場合もあります。
特に高額キャッシュバックを謳っているお店ほど、キャッシュバックを貰える時期が遅いことが多いです。
もし自信がないのであれば、公式店舗または公式販売代理店での契約をオススメします。
キャッシュバックの条件は簡単ですし、普通に手続きを踏んで申請すれば全額貰うことができます。また、キャッシュバック額も決して低いわけではなく、むしろ相場の金額と言えます。
くれぐれも高額なキャッシュバックの宣伝に連れて、損をしてしまうことは避けてください。焦って契約する前に、ひと呼吸置いてじっくり考えることが大切です。