光回線の工事費を3社比較!Docomo光 au光 ソフトバンク光
光回線の契約時に気になるのが工事費。中には3万円や4万円の工事費が発生する光回線もあります。 せっかくキャッシュバックを貰っても、工事費が高いと得をした気分にはなりませんよね。
ですが、工事費は無料キャンペーンを上手く利用すれば,、無料にできる場合も多いです。ただし、無料キャンペーンには落とし穴も多いので注意が必要です。
今回は、工事費の高い・安いだけではなく、無料キャンペーンの条件も含めた総合的な観点から、人気の光回線であるドコモ光、auひかり、ソフトバンク光の三つを比較します。
■ 光回線の初期契約時には工事費が発生する
光回線の利用を始めるためには、自宅に光ファイバーケーブルを引き込む必要があります。ですが、普通の状態では自宅に光ケーブルは準備されていません。
そのため、回線工事と呼ばれる、光ケーブルを自宅に引き込むための工事が必要になります。
マンションで利用する場合など回線工事が必要のないケースもありますが、基本的には最初に回線工事が必要になると思っておいた方がよいです。
そして、この回線工事、嫌なことに光回線の多くで工事費が発生してしまうんですね。
工事費の金額は契約する光回線によって異なりますが、1万円から4万円程度と割と幅があります。
特にauひかりやNURO光など、人気の高い光回線では工事費が高くなっています。 高額の工事費の支払いが必要なのは確かですが、がっかりしないでください。
実は、多くの光回線では工事費が無料になるキャンペーンを実施しています。工事費無料キャンペーンを上手く利用すれば、工事費の支払いを0にすることも可能です。
ただし、工事費無料キャンペーンには注意が必要な点もあります。一定の条件を満たさないとキャンセルされ、無料でなくなってしまうこともあるからです。
ですので、工事費という観点から光回線を比較するときは、単純に工事費が高い安いだけでなく、無料キャンペーンも含めた総合的な条件で見た方が良いです。
このことを踏まえ、人気の光回線であるauひかり、ソフトバンク光、ドコモ光の三つの光回線を比べてみました。
■ 気になるauひかりの工事費は?
auひかりの工事費はマンションタイプで3万円、戸建てタイプで3万7500円となっています。 主要な光回線で最も工事費が高いのはNURO光の4万円ですが、auひかりはこれに次いで二番目に高い工事費となります。
auひかりは、auユーザーであればスマホ割によって携帯電話料金が安くなりますし、回線スペックも光コラボ(フレッツ光の回線設備を使った光回線)であるドコモ光やソフトバンク光よりも優れていると言われています。
キャッシュバックの条件もドコモ光やソフトバンク光より良いだけに、工事費が安ければ最高なのにと思う方も多いのではないでしょうか。
実は、auひかりではオプションの「ひかり電話」に加入すると工事費が無料になります。 無料になる仕組みはちょっと注意が必要です。auひかりでは工事費の支払いは毎月の分割払いとなります。
戸建てタイプは60回払い、マンションタイプは24回払いです。
そして、ひかり電話に加入して工事費が無料になると、毎月分割払いと同額の割引が適用されます。
つまり、ひかり電話に加入するとすぐに工事費が無料になるわけではなく、分割払い期間と同じ期間(戸建てタイプなら60ヶ月、マンションタイプなら24ヶ月間)利用を続けて最終的に工事費が無料になるわけです。
注意が必要なのは、もし分割払いが終わる前にauひかりを解約してしまうと、割引の適用もそこでストップしてしまうことです。
解約時点で工事費の残債がある場合は、一括で請求されてしまいます。
ですが、長期間auひかりを利用するという方であれば、あまりこの条件は気にする必要ないですね。基本的に光回線は2年以上は使った方がお得になります。
もう一つの注意点は、ひかり電話は有料となっており、月額500円の支払いが生じることです。
戸建てなら60ヶ月なので60×500円で3万円、マンションなら24ヶ月なので24×500円で1万2000円のオプション代が必要になります。
工事費が無料となってもオプション料金が必要なので、実質このオプション料金が工事費に相当すると考えて良いでしょう。
とは言え、auひかりはキャッシュバックの金額が最大5万5000円と高いので、キャッシュバックも考慮するなら、ドコモ光やソフトバンク光と比べて工事費の高さは気にならないと思います。
■ 気になるソフトバンク光の工事費は?
ソフトバンク光の工事費は2万4000円となっています。
auひかりに比べるとかなり低い印象ですね。
もちろん、工事費無料キャンペーンもありますが、二つのパターンがあります。
ひとつは工事費と同額のキャッシュバックを受け取るパターン。つまり、2万4000円のキャッシュバックを貰うことで、工事費が実質無料になります。
キャッシュバックを貰えるので、分割払いと同額の割引が毎月適用されるパターンと比べて、解約したからといって割引が途中で終わってしまうというリスクがありません。
ただし、キャッシュバックが貰えるのは回線の開通から半年後以降です。その間に解約するとキャッシュバックは貰えなくなります。
ですが、auひかりのように2年や5年利用を続けなければいけないわけではないので、その点は良いですよね。
二つ目のパターンは、auひかりと同じように工事費の分割払いと同額の割引を毎月受けられるものです。
ソフトバンク光の工事費は毎月1000円の分割払いで、合計24ヶ月の支払いとなります。 毎月1000円の基本料金の割引が適用されることで、実質的に工事費が無料になるパターンですね。
もちろん、24ヶ月の分割払い期間内に解約した場合は、その時点で割引もストップとなり、残額を請求されてしまいます。 この点を注意する必要があるのもauひかりと同じです。
■ 気になるドコモ光の工事費は?
ドコモ光はauひかり、ソフトバンク光を含めた三社の中でもっとも工事費の負担が少ない光回線です。
工事費は戸建てで18000円、マンションで15000円となります。 工事費の負担が少ないのは嬉しいですが、その分工事費無料キャンペーンがあまり充実していないという皮肉なことになっています。
ドコモ光の工事費が無料になるキャンペーンが行われているのは一定期間のみです。auひかりやソフトバンク光のように常時割引キャンペーンをやっているわけではありません。
とは言え、ある程度時期は予想しやすく、3月の引っ越しシーズンや夏休みなどの新規契約が見込まれる繁忙期に実施される傾向があります。
また、ドコモ光の工事費無料はauひかりやソフトバンク光のような分割払いと同額の割引適用ではなく、最初から工事費が無料になります。
つまり、途中で解約した場合に工事費の残債を一括で請求されるリスクはありません(ただし、更新月でない場合、光回線の違約金はかかります)。
ですので、ドコモ光で工事費無料キャンペーンを利用することができれば、工事費に関してはいちばん有利と言えるかもしれませんね。
■ auひかり、ソフトバンク光、ドコモ光三社の工事費を比較してみた結果、どれが一番お得!?
ソフトバンク光やドコモ光は、無料キャンペーンを利用できれば工事費は無料になります。
一方、auひかりも工事費無料キャンペーンはありますが、ひかり電話のオプション料金が必要なので、その分だけ負担が生じます。
とは言え、auひかりはソフトバンク光やドコモ光よりもキャッシュバックの金額が大きくなっています。最大で5万5000円のキャッシュバックが貰えるので、その分も考慮するなら、工事費は無料になると考えてよいでしょう。
結局、auひかり、ソフトバンク光、ドコモ光ともに、いずれもキャンペーンを上手く使えば工事費は無料になります。
ですので、工事費を基準に選ぶのではなく、利用中の携帯電話でスマホ割が使えるものを選ぶと良いでしょう。
ただし、短期解約した場合、auひかりはソフトバンク光やドコモ光に比べて負担が大きくなります。解約した時点で割引がストップになるので、工事費の残額はすべて支払わなければいけなくなるからです。短期であれば短期であるほど、負担は大きくなります。
特にauひかりの工事費に関しては、この点だけ注意してください。