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接続方法なんて分からない!!IPv4とかってなんのこと?!

多数の利用者がインターネットにアクセスする時間帯になると、高速の光回線でも遅くなることがあります。これを解消すると期待され、にわかに注目を集めているのが「IPv6」という通信プロトコルです。今、使われている「IPv4」とどこが違うのでしょうか。IPアドレスの説明とともに解説します。

 

●今、主流のIPv4とは

話題になることが増えた「IPv6」というのは、「Internet Protocol Version 6」を略した用語です。インターネットで使うプロトコル(通信規約)、つまり決まり事の一種です。

インターネットで使う決まり事のことを「インターネット・プロトコル」と言い、送受信するデータの種類や識別するための標識、パケット長(0と1の桁数)など、あらゆることを決めた規則です。通信も放送も、デジタルの世界は「プロトコル事命」なのです。

その「インターネット・プロトコル」の6番目だから「IPv6」(バージョン6)と名付けられました。同じように「IPv4」は「バージョン4」というわけです。「バージョン4の次はバージョン5では?」と思ったかた、鋭い! 実は「IPv5」も、あることはあるのです。ただし、新たなIPではなく実験的に作られたものだったため、「IPv4」の次が「IPv6」になったようです。ちなみに、バージョン1からバージョン3までは欠番となっています。

IPの中身はどれも重要な項目ですが、特に私たちに身近なことで、とても重要なのが「IPアドレス」でしょう。IPアドレスについては、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスも含めて、こちらのページ(http://no1-internet.com/column/g068/)で解説したので読んでいただきたいのですが、要するに「コンピュータの住所」です。

インターネットはコンピュータ同士の通信ですから、住所は「世界にひとつ」「ユニークなもの」でなければなりません。それを決めているのが「インターネット・プロトコル」であり、現在、主流の「IPv4」では、32桁の0と1で表されています。

32桁ですから、アドレスの数は「2の32乗」個、つまり約43億個。世界の人口よりも少ない。「これでは足りないんじゃないか?」という心配はインターネットがスタートしたときからありましたが、当初は軍用、その後専門家たちが使う程度でしたから1980年代までは、改善の必要性を身近に感じることがなかったのです。

ところがWindows95の発売以来、インターネット利用者が爆発的に増えました。IPアドレスの枯渇が、現実のものとなったのです。

 

●IPアドレスの枯渇を解決する目的で生まれたIPv6

IPアドレスは、アメリカにあるIANA (Internet Assigned Numbers Authority) という組織が管理しており、そこからアジアやヨーロッパ、中東、ラテンアメリカなど世界各地の管理団体に分配していました。ところが2011年以降、世界各地でIPv4アドレスが次々と枯渇していったのです。

IPアドレスを割り振れなければ、新たなサーバーを立ててISP(プロバイダ)がサーバを公開できなくなります。それを避けようと、管理組織に返却されたIPアドレスを割り振ったり、NAT(NAT(Network Address Translation)という、ネットワークアドレス変換技術を利用してグローバルIPアドレスを使わずにホストを収容するなどの対策が行われています。しかしその場しのぎでしかありません。このままでは「IPv4」というプロトコルを使ったインターネットが停滞してしまうのは確実です。

そこで生まれたのが、IPv6という新たなインターネット・プロトコルです。IPアドレスの枯渇を抜本的に解決する規約です。このIPv6、IPv4の問題を抜本的に解決するために生まれただけに、大幅に機能が強化されています。その最大のものが、使えるIPアドレスの数です。

IPアドレスは0と1の2進数で表されますが、それが128ビット、つまり128桁で表記されるのです。IPv4の4倍です。IPアドレスは、2の128乗です。漢字の単位では、約340澗(かん)。兆、京(けい)、垓(がい)、??(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)ときて、その上の単位が澗(かん)です。人間の感覚では、ピンとこない数です。ほぼ無限と言ってもいい数です。IPv6を普及させれば、IPアドレスの枯渇とは無縁になるでしょう。

 

●IPv6は速いと言われるが、なぜ?

IPv6は、インターネットへの接続方法もIPv4と違います。IPv4では「PPPoE」(Point-to-Point Protocol over Ethernet)という、LANで使われるイーサネットでPPPというプロトコルに基づいて情報を伝送する方式が採用されていました。これに対してIPv6では、「IPoE」(IP over Ethernet)という、イーサネットを使ってIPパケットを伝送する通信方式が使えるようになりました。次世代インターネットの接続環境を作るプロトコルと言われています。

現在、「光コラボで光回線が遅くなった」と言われるのは、ユーザの急増でIPv4のネットワーク、特にNTTのネットワークとプロバイダを接続するポイントに設置される「網終端装置」の設置基準がユーザ数で決められているため、流れる情報量の増加に追いつかないからです。

IPoE接続ならば、渋滞したIPv4回線を通信回線を迂回できる。大容量の別回線ができたようなものと言えるでしょう。料金所でも速度を落とさずに通過できる新しい高速道路を通るようなものです。だから、「IPv6は速い」と言われるのです。

もっとも、IPv6はIPoE方式だけでなく、PPPoE方式でも接続できます。つい最近まで、IPv6対応をうたったプロバイダでも、PPPoE方式が採用されているところもあります。IPoEを使ってIPv6に接続する方式を「IPv6 IPoE(ネイティブ方式)」と言い、PPPoEを使って接続する方式は「IPv6 PPPoE(トンネル方式)」と呼ばれています。

どちらが優れているかといえば、もちろんネイティブ方式です。トンネル方式は「IPv6 PPPoE」対応のアダプタが必要ですが、ネイティブ方式では特別な機器は必要としません。通信設備そのものがIPv4とは別の、大容量ネットワークが構築されています。ルーターなどの設定にも面倒がありません。「IPv4 over IPv6」という技術の採用により、ユーザは意識せずにIPv4対応のネットワークを利用することができるのも、メリットのひとつです。

 

●IPv4は、当分の間、使われつつける

メリットの多いIPv6ですが、現在の主流はIPv4です。IPv6をIPoEで使用するためには、ソフトやハードがそれに対応していないといけないからです。パソコンのOSやアプリケーションは、だいたい対応が終わっていますが、基幹回線の整備やISP(プロバイダ)側の対応も必要で、コストがかかります。また、長年の蓄積があるIPv4のサービスをいきなり全廃するわけにもいきませんから、ISP側のコストは、さらに上がります。

とはいえ、ゆっくりとではありますが、IPv6を利用する環境は整いつつあります。光コラボの隆盛でIPv4のネットワークが混雑している現状を解消しようと、大手のISPでは、無料でIPv6のルータを貸し出したり利用料金を基本料金に含めたりして、積極的に広報しています。

IPv6(IPoE)対応のサービスは大容量で、今のところ利用者数もIPv4より限られています。今後はIPv6に徐々に移行していくはずですが、もし今使っている光回線の速度に不満を感じたときは、IPv6のサービスに申し込んでみるのも良い方法だと思います。

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