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光回線のマンションタイプを利用する場合の注意点ー戸建てタイプとどう異なる?

光回線の契約プランには、大きく分けてマンションタイプと戸建てタイプの二つがあります。

二つのプランの大きな違いは月額料金ですが、他にも回線の配線方式が異なります。配線方式の違いは回線速度や回線の安定性に関わるため、実は重要な項目です。

月額料金の安さばかり注目されがちな光回線のマンションタイプですが、もう一歩踏み込んで、配線方式という点から見てみましょう。

 

■ 光回線のマンションタイプの特徴は?

光回線のマンションタイプの大きな特徴を四つ挙げるとすれば次のようになります。

① 月額料金が戸建てタイプよりも安い
② 配線方式が戸建てタイプと異なり、複数ある
③ 自分で好きな光回線を契約することが難しい
④ 戸建てよりも回線速度が遅く、安定性も低い

 

① 月額料金が戸建てタイプよりも安い

マンションタイプの最大の特徴は、月額料金が戸建てタイプよりも安いことです。

Nuro光やauひかり、ドコモ光やソフトバンク光などの主要な光回線では、プランにもよりますが戸建てタイプの月額料金の相場は5000円前後となっています。

それに対してマンションタイプであれば3800円から4000円程度が相場。

マンションタイプの方が1000円以上も安くなっています。年間で1万2000円の差ですから、使う年数が長くなればなるほど通信費の負担の違いは大きくなっていきます。

実際、光回線のマンションタイプの利点として、多くのウェブサイトが月額料金の安さを挙げています。

さらにスマホ割による携帯電話の割引やキャッシュバックを考慮して考えるなら、正味の月額料金を3000円以下にすることも十分に可能です。

ただし、月額料金の安さを単純なメリットと考えるのはやめた方がいいかもしれません。安いのには相応の理由があるからです。その理由について、マンションタイプの配線方式の特徴から説明します。

 

② 配線方式が戸建てタイプと異なり、複数ある

戸建てタイプの場合、電柱から自宅に光ファイバー回線を引き込むことでインターネット接続を行います。 ところがマンションタイプの場合は、①光配線方式、②LAN配線方式、そして③VDSL方式の3つの配線方式があります。

光配線方式はマンションの各部屋まで直接光ファイバー回線を引き込む方法です。戸建てタイプと同じ配線方法と言えます。 メリットは直接回線を部屋まで引き込むことで回線速度が速く、また安定性も高いことです。ただし、その分マンションタイプの中では利用料金が高くなります。

LAN配線方式はマンションまで光ファイバー回線を引き込み、そこから各部屋までLANケーブルで回線を繋ぐ方法です。 各部屋までそれぞれ光ファイバー回線を引き込むわけではなく、一本の光ファイバー回線を各部屋で共有するという形になります。 そのため、光配線方式と比べて回線速度が遅くなるというデメリットがあります。また、時間帯によって回線が不安定になるのもLAN配線方式のデメリットです。 ただし、その分月額料金はかなり安くなります。

三つ目のVDSL方式は、マンションまで光ファイバー回線を引き込み、そこから各部屋まで電話回線を利用して接続する方法です。 LAN配線方式よりも多く使われている方式です。 この方式も光配線方式よりも回線速度や回線の安定性が劣りますが、その分月額料金は安くなります。

 

③ 自分で好きな光回線を契約することが難しい

マンションタイプの特徴の三つ目は、自分で好きな光回線を契約することが難しいということです。

先ほど配線方式について説明したときに触れましたが、マンションの場合、各部屋ではなくまずマンションの建物自体に回線を引き込むことが前提となります。

つまり、インターネット光回線は建物全体として契約する形になり、各部屋の居住者が好きに光回線を契約することができるわけではありません。

例えば、au携帯ユーザーの方がスマホ割が適用されるからとauひかりを契約しようとしても、居住するマンションがNuro光を契約していた場合、auひかりを契約することはできません。

これが戸建てタイプであれば、居住しているエリアに対応している光回線ならどれでも好きなものを契約することができます。

 

④ 戸建てタイプよりも回線速度が遅く、安定性も低い

配線方式の違いで説明したように、LAN配線方式やVDSL配線方式では戸建てタイプよりも回線速度が遅くなります。

具体的には、戸建てタイプでは下り最大1Gbpsであったのが、100Mbpsと10分の1程度になってしまいます。 100Mbpsあれば、ウェブサイト閲覧や動画を見るなどの一般的なインターネット利用であれば問題ありません。

ですが、回線速度の速さが重要なオンラインゲームや株やFxのトレードであればスペック不足となる可能性があります。 マンションタイプであっても、光配線方式であれば回線速度は下り最大1Gbpsと戸建てタイプと変わらない速さです。

 

■ マンションタイプの光回線を契約する場合は事前に良く確認を!

光回線のマンションタイプは配線方式によっては回線速度が遅く、また安定性も低いというデメリットがあります。

また、自分で契約する光回線を選ぶこともできないため、スマホ割を利用したいと思っても利用できない可能性もあります。 新しいマンションに引っ越したり、分譲住宅を購入する場合は、事前に不動産屋やマンション管理会社、可能であれば大家さんなどに確認することが大切です。

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