光回線を解約するときの3つの注意点ー違約金・工事費・解約日
別の光回線に契約を切り替える場合、それまで利用していた光回線は契約を解約する必要があります。 また、引っ越しをするときも、引っ越し手続きができない光回線であれば解約が必要です。
実は、光回線を解約するときにはいろいろと気を付けないいけないことがあります。 光回線の解約時には違約金や工事費の残額の支払いなどが発生するため、適当に解約すると支払い額が大きくなってしまうリスクがあります。
■ 光回線の解約時の注意点①―解約時期は問題ない?
多くの光回線では最低利用期間が設定されています。 最低利用期間は2年または3年となっていることが多いですが、最低利用期間中に解約する場合は違約金が発生します。 違約金の額は5000円から30000円と幅がありますが、Nuro光やドコモ光、auひかりなどの現在主要な光回線では1万円前後が相場となっています。 この仕組みは携帯電話と似ていますね。
違約金の支払いを避けるためには3つの対策があります。
ひとつは、最低利用期間が終わった後の更新月に解約すること。更新月に解約すれば違約金は発生しません。 ただし、更新月は最低利用期間終了後の1ヶ月と短いため、引っ越しなどが理由で解約する場合、更新月を狙って解約するのはなかなか難しいかもしれません。
ふたつめは、違約金負担キャンペーンを行っている光回線に乗り換えることです。 多くの光回線では契約者を増やすためにさまざまな販促キャンペーンを行っています。そのうちのひとつが、店舗側がお客さんの代わりに違約金を負担するというもの。 これなら更新月でなくても違約金を支払わなくてもよいので、他の光回線への乗り換えを考えている方にはオススメです。
最後は、引っ越し手続きをすることです。 引っ越しの場合、契約中の光回線を解約して別の光回線に変更することを考える方も多いと思いますが、引っ越し手続きをすれば転居先で使い続けられる光回線もあります。 引っ越し手続きをすれば違約金は発生しませんので、今使っている光回線を引っ越し先でも使い続けたい方にオススメの方法です。
■プロバイダの解約金にも注意!
光回線の中には、回線の契約とプロバイダの契約が別々になっているものもあります。
この場合、解約すると光回線の違約金だけでなく、プロバイダの違約金が発生してしまう可能性があります。 プロバイダの解約金の相場は3000円から10000円と光回線よりも安いですが、負担が増えることは間違いありません。
また、中には2万円を超える違約金が発生するプロバイダもあります。 回線の契約とプロバイダの契約が別だと解約手続きも別々に行う必要があり大変です。できれば回線とプロバイダの契約が同じものを選んだほうが良いでしょう。
■ 光回線の解約時の注意点②―工事費の残額に注意
光回線の中には契約時に回線工事の工事費が発生するものがあります。 工事費の相場は1万円から4万円と決して安くありません。
ですが、多くの場合、工事費は分割払いになります。しかも毎月分割払い額と同額の割引が適用されるため、実質的に工事費は無料になることが多いです。
問題は、解約時に工事費の残額がある場合。 分割払いと同額の割引は、光回線の契約を続けない限り適用されません。解約した時点で割引は終了となります。
つまり、工事費の支払いが残っている時点で解約してしまうと、残額をすべて支払わなければいけなくなってしまいます。
残額が数千円程度ならあまり気になりませんが、Nuro光のように工事費が4万円と高い光回線では注意が必要です。 契約してから数か月の短期間で解約すると、3万円を超える残額を支払わなければいけません。これでは違約金以上に負担が大きいですよね。
工事費の額が大きい光回線を解約するときは特に注意が必要です。
■ 光回線の解約時の注意点③―以前の光回線と新しい光回線の料金二重払いを避ける
解約時の違約金については多くの方が注意を払うと思いますが、意外に忘れられがちなのが解約する日の問題です。
というのも、多くの光回線では解約しても料金の日割り計算は行ってくれません。
つまり、できるだけ締め日近くに解約を行った方が良いわけですね。 締め日を過ぎて1日や2日で解約すると、1ヶ月分の利用料金がまるまる発生してしまいます。こうなると、新しく契約した光回線と利用料金の二重払いが起こってしまい、損をしてしまいます。
ほとんどの光回線は月末締めとなっていますので、解約をするのであれば月末に近い方が有利です。
月初めに解約するのは可能な限り避けた方が良いでしょう。 なお、新規で契約した光回線の最初の1ヶ月の料金は日割りとなることが多いです。解約の場合と異なり、契約時はいつ契約するのかそこまで気にしなくても大丈夫です。