光回線の速度を自分で測定する方法:スピードテスト
光回線の回線速度は、主要な光回線で下り最大1Gbpsとなっています。また、人気の高いNuro光では下り最大2Gbpsです。 「下り最大」という表現になっているように、実際には1Gbpsや2Gbps以下の速度となっている場合がほとんどです。
とは言え、これから詳しく述べるように1Gbpsに満たない速度であっても、インターネット利用には全く問題のない速度は出ています。
現在の光回線は技術的にかなり高水準なので、通常の条件であれば昔のように速度が遅すぎてインターネットが使えないということはありません。
ですが、自分が利用している光回線の回線速度が気になるという方もいると思います。回線速度に関する基本知識に加え、誰にでも簡単にできるスピードテストの方法についてご紹介します。
■ 光回線の回線速度の基本知識についておさらい
光回線の回線速度はbpsという単位で表されます。bpsは1秒間にどれだけのデータを送ることができるかを示す単位です。 bpsが大きいほど1秒間に多くのデータを送ることができるので、インターネットの通信速度が速いということになります。
また、光回線の回線速度では「上り」と「下り」という言葉が出てきます。
上りとは、テキストや画像、動画などのファイルをアップロードするときの速度です。メールやチャットメッセージなどを送信するときの速度も上りにあたります。
下りとは、テキストや画像、動画などのファイルをダウンロードするときの速度です。
ウェブサイトを読み込むときの速度も該当します。 ネットサーフィンをしているときは気にならないと思いますが、ウェブサイトを見るときにはページのテキストや画像などのデータを読み込んで表示していますから、ダウンロードに該当するわけですね。
もちろん、Youtubeや動画配信サイトで動画を視聴したり、web上で音楽を聴いたりするときもデータのダウンロードが行われています。
つまり、一般的にインターネットを利用する場合は、下りの回線速度の方がより重要なわけです。 多くの光回線の宣伝で「下り最大~」と下りの回線速度を強調しているのは、このような理由からです。
では、具体的にどれほど下り回線速度が速ければインターネットを快適に利用できるのでしょうか? 目安としては次のようになります。
Youtubeで低画質な動画を見る・・・・0.5Mbps以上
Youtubeで高画質な動画を見る・・・・2~3.5Mbps
動画配信サイトで動画を見る・・・・3~5Mbps
オンラインゲームをプレイする・・・・5Mbps以上
多くの光回線では下りの最大回線速度が1Gbps。つまり、1000Mbpsあるわけです。これだけ早いと十分に思うかもしれませんが、回線速度が最大になることはまずありません。
主要な光回線では、20Mbpsが平均的な回線速度となっています。最大速度の1Gbpsと比べると随分遅いなと感じるかもしれませんが、上に挙げた目安は余裕でクリアしていますよね。
つまり、通常の環境で光回線を利用していれば、インターネット上の大半のアクティビティーは快適に行える程度の回線速度は出ているわけです。ちなみに、回線速度はさまざまなことが原因となって遅くなります。
例えば、集合住宅では、一本の光ファイバーケーブルを共有して使っていることが多いので、大勢の利用者が一斉にインターネットを利用すると回線が混雑して速度が遅くなることがあります。
また、無線Wi-fiは有線以上に環境の影響を受けやすく、地形や天候によって速度が遅くなることもよくあります。 このようなケースでは、平均速度よりも回線速度が遅くなり、場合によっては快適にインターネットが使えなくなる可能性もあります。
有線の光回線ではまず心配無用ですが、無線Wi-fiなどの場合はネットにつながらなくなる場合もあるので注意してください。
■ オススメの回線速度チェックサイト
光回線の回線速度を測定したい場合、スピードテストを行えるウェブサイトを利用するのがいちばん簡単です。 とても全てをご紹介することはできないのでオススメのサイトを二つだけ挙げます。
① USEN
USEN NEXT GROUPが提供するスピードテストです。 利用するためにはFlashに対応している必要がありますが、それ以外の条件はなく、簡単に利用することができます。
スピードテストはフレッツ光とそれ以外の光回線に分かれています。 フレッツ光かそれ以外かを選び、「測定スタート」のボタンをクリックするだけで簡単に回線速度を測定できます。 測定した結果の回線速度に対してコメントを表示してくれるので、自分が利用している光回線の速度が十分に速いのかどうか確認できるのもうれしいですね。
② 速度.jp
こちらも「スピードテストを開始する」というボタンをクリックするだけでテストすることができるので、実に簡単に利用できます。 ダウンロード(下り)とアップロード(上り)、ping値の三つを計測してくれます。
また、過去の計測結果を表示したり、自分が居住している地域の速度を調べることも可能です。 それから少し専門的な内容ですが、速度が遅いときの対策方法をまとめた情報もあります。