プロバイダの乗り換え方法!きちんと解説!
光回線とプロバイダの双方を乗り換える方法が主流ですが、プロバイダのみを乗り換えることも可能です。ただし、いくつか注意点があるので、プロバイダの乗り換えについて解説しておきます。
●フレッツ光ならば簡単
まず、光回線にフレッツ光を使っている人の場合。これは簡単です。300社以上のプロバイダの中から、居住地域や求めるサービスによって、好きなプロバイダを選んでインターネット接続ができます。機器の設定も、新しいプロバイダから発給されるIDでルーターを設定すればいいので簡単です。
もともと通信回線とプロバイダの契約は別でした。NTT東西のフレッツ光には、その名残が残っている、というよりも、この方法が本来の姿だったんですね。当然請求書は2枚になります。違約金などの問題は残りますが、非常にすっきりしたスタイルです。
●先に新しいところと契約
プロバイダ乗り換えは、すべてWEBサイト上でできますが、念のため、大まかな手順を確認しておきましょう。
まず、現状のプロバイダとの契約を確認します。契約しているプランと、契約満了になる時期は必ず確認しましょう。通常2年契約で、その後の1ヶ月間が違約金の発生しない期間ですから、その時期に乗り換えると余計なコストがかかりません。契約期間内に乗り換える場合は、違約金あるいは解約金がいくらくらいかかるのか、確認しておきましょう。この場合、WEB上だけではなく、電話でも確認しておくと安心です。ここで解約してはいけません。契約内容の確認だけです。
新しく乗り換えるプロバイダが決まったら、申し込みます。こちらでもプランは必ず確認してください。それまでよりも高速のプランにするのか、同程度のプランにするのか、オプションサービスはどうするのかといったことです。同じ金額でより高速のサービスが使えるならばそちらを使えばいいと思いますが、オプションは後でも追加できますから、できるだけ少なくしておくほうが安心です。
契約が終わると、IDやパスワードなどが送られてきます。これをルーターに設定すれば、すぐに使えるようになります。
ポイントは、新たなプロバイダに接続できることを確認した段階で、前のプロバイダの解約をすることです。こうすれば、インターネットが何日か使えないという事態に陥らなくてすみます。
なお、プロバイダを変更するとメールアドレスが変わってしまいます。アドレスの変更を前提にしているならばすべて乗り換えてしまえばいいのですが、メールアドレスをECサイトのIDなどで使っている場合は困ります。そのときは、解約時にメールアドレスだけ残すようにしましょう。月額数百円でメールサーバが利用できます。
●フレッツ光以外は面倒
フレッツ光以外の光回線を使っている場合はどうでしょうか。実はフレッツ光以外の回線を使っていた場合、プロバイダの乗り換えは難しい、というよりも無理と考えたほうがいいと思います。
たとえばauひかり。現在、BIGLOBE、So-net、auonenet、@nifty、ASAHIネット、@TCOM、DTIの7社のプロバイダが選べますが、どこを選んでも料金は一緒。おまけにいったん契約すると、プロバイダの変更にはauひかりをいったん解約して、再度契約し直すという手続きが必要。プロバイダを乗り換えるメリットはゼロです。
その他、CATVや電力会社が運営している光回線の場合も、プロバイダの変更は難しい。光回線とプロバイダが一体化しているからです。ソフトバンク光やドコモ光、あるいはプロバイダが販売する光コラボ系の光回線はどうでしょうか。こちらは、回線はフレッツ光が使用されていますが、契約の主体は携帯電話会社やプロバイダ。つまり、契約上、光回線とプロバイダが一体化しているため、プロバイダのみの変更は不可能です。
これから光コラボで回線とプロバイダの乗り換えを考えている人は、今後のことをよく考えて事業者を選ぶようにしたほうがいいでしょう。