光回線の高額キャッシュバックに騙されないように注意ー賢い契約の仕方
光回線を販売している代理店はキャッシュバックを付与することで、売り上げを上げようとしています。
お客さんの側は光回線を契約することで現金や商品券を貰えるので、双方にメリットがあります。
問題なのは、ときには高額なキャッシュバックで顧客を誘う代理店も存在することです。
純粋に高額なのであれば問題ありませんが、実際にはキャッシュバックを得るために複雑な条件があったり、工事費無料分がキャッシュバック額に含まれていたりするだけのケースも少なくありません。
今回は、高額なキャッシュバックに騙されず、可能な限り料金負担を減らせるような光回線の賢い契約方法について説明します。
■ 光回線を賢く契約するための3つのチェックポイント
キャッシュバックの額だけを見て光回線を契約してしまうと、最終的に損をしてしまう可能性が高いです。
賢く契約するためのチェックポイントをまとめました。
① スマホ割が利用できるかどうか
② キャッシュバック額は適正で付与条件は厳しくないか
③ 工事費などの初期費用が高くないか
① スマホ割が利用できるかどうか
光回線の利用料金を下げるためには、実はキャッシュバックよりもスマホ割の方が重要です。
スマホ割とは、携帯電話会社の提供する光回線とその会社の携帯電話の両方を契約していれば、携帯電話料金が毎月割引されるサービスです。
例えば、ソフトバンクの携帯電話を使っている方がソフトバンク光を契約すると、携帯電話料金が毎月1000円から2000円割引されます。
毎月1000円の場合、年間で1万2000円、2年間で2万4000円の割引です。
また、スマホ割は契約者本人だけでなく、契約者の家族の方も対象となります。
上に挙げた例で考えると、契約者の両親ともにソフトバンク携帯を利用していれば、一人につき1000円の割引となるため、家族3人合わせて毎月3000円、年間で36000円の割引となります。
スマホ割は確実に通信料金を下げられるため、新しい光回線を契約する場合は、まず自分が利用している携帯電話でスマホ割が適用されるものを探すとよいでしょう。
② キャッシュバック額は適正で付与条件は厳しくないか
光回線のキャッシュバック額には相場があります。相場の額は時期によって異なりますが、2018年10月現在であれば2万円から4万円程度です。
同じ光回線であっても代理店によってキャッシュバック額は異なりますが、他の代理店よりもやたらと高額なキャッシュバックを謳っている場合は注意が必要です。
工事費無料キャンペーンなどを含めた「還元分」をキャッシュバックに含めていたり、友人紹介を行わないとキャッシュバック額が大きく減額されてしまったりすることがあります。
また、キャッシュバックを貰う条件が非常に厳しいケースは特に注意が必要です。
キャッシュバックの付与時期が契約から1年後で、その間に何度か申請を行わないといけず、一度でも忘れてしまったらキャッシュバック支給はなし、というひどい条件をつけている代理店もあります。
もちろん、難しい条件をつけている理由は、お客さんが条件を満たせなければキャッシュバックを支払わなくて済むからです。
いくらキャッシュバックが高額でも、もらえなければ意味はありませんよね。
このような事態を避けるためには、適正な相場額のキャッシュバックを付与している代理店で契約することです。
特に、公式代理店で契約するようにすれば、ごく簡単な条件で確実にキャッシュバックを貰うことができます。そのような代理店では、キャッシュバックの金額は相場の額になります。
高額なキャッシュバックを目にすると思わず契約したくなるかもしれませんが、一度冷静になって付与条件を確認するようにしましょう。
③ 工事費などの初期費用が高くないか
光回線を契約する際には、事務手数料ほかさまざまな費用が発生します。
特に負担が大きいのが工事費用です。
光回線の回線工事は不要な場合もありますが、多くの場合で必要になっています。
問題は、契約する光回線によっては工事のための費用が高額になる場合があることです。
例えば、NURO光はオススメの光回線なのですが、工事費が40000円と他の光回線に比べて高めに設定されています。
工事費を分割払いにすれば、毎月同額の割引が適用されるため、実質的に工事費は無料になります。ただし、分割払いが終わる前に解約してしまうと、割引も終了してしまうため、解約時点で残っている工事費の残額を支払わなければいけません。
NURO光のキャッシュバックは現在40000円から45000円です。しかし、工事費を自分で負担し、さらに解約金の1万円を払うことを考えるなら、解約した時期によってはマイナスになります。
NURO光はまだ工事費の実質無料があるので良いですが、キャッシュバックで光回線を選ぶ場合は、工事費などの初期費用も考慮しないと、思ったよりも最終的な利益が少なかったということにもなりかねません。
工事費は初期費用に占める割合が大きいので、特に注意してください。
■ まとめ
とにかく重要なのはスマホ割です。
スマホ割は付与条件の厳しいキャッシュバックと比べると確実に通信費を削減できます。
加えて、適正な相場額のキャッシュバックであれば複雑で難しい付与条件はありませんので、簡単に貰うことができます。
高額なキャッシュバックを狙うよりも、スマホ割+相場額のキャッシュバックの方が、確実かつ簡単に光回線の料金を下げることが可能です。