格安SIMと格安スマホってどう違うの?
最近よく耳にする格安SIMや格安スマホという言葉。 「格安」という名前が入っているので、料金が安いことはわかりますが、具体的にはどういう風に安くなるのでしょうか。
また、格安SIMと格安スマホは同じ意味で用いられることもありますが、厳密には異なるものです。 この辺りのことも含めて、しっかりと解説したいと思います。
■ 格安SIMと格安スマホの違いは?
格安SIMと格安スマホの違いを一言で言うなら、それはSIMカードのみを購入するのか、それともSIMカードとスマホをセットで購入するのかの違いです。
SIMカードだけの場合、費用はずいぶんと安くなりますが、スマホ本体は自分で用意する必要があります。
SIMフリー端末を携帯電話ショップで購入するか、大手キャリアのスマホなどをSIMロック解除すれば格安SIMを利用するための機種が手に入ります。
一方、格安スマホの場合はSIMカードとスマホのセット購入なので、SIMカードのみと比べると初期費用は高くなります。しかし、機種を自分で用意しなくてもよいのはメリットと言えるでしょう。
■ 格安SIMのメリットとデメリット
まず、SIMカードとは何かというと、携帯電話の中に入っている小さなカードで、固有のID番号が記録されています。 SIMカードがなくてもWi-Fiさえあれば、スマホなどでインターネットに接続したり、LINEやSkypeで通話することはできます。
しかし、電話やキャリアメールは利用できません。
格安SIMとは、このSIMカードだけを購入するものです。そのメリットは主に次の二つとなります。
① 費用が安い
② 好きな機種を利用することができる
まず、最初のメリットはSIMカードだけになるため、とにかく費用が安くなることです。 特に大手キャリアでスマホを新規契約する場合、機種代も含めて月額7000円から8000円の利用料金が発生します。
しかし、格安SIMであれば月額1000円台に抑えることも十分に可能です。節約するのが難しい通信費を大きく削減できるのはうれしいですね。 また、SIMカードだけを購入する場合、機種を用意する必要がありますが、逆に言えば好きな機種を利用することができます。 もちろん、複数台持っているのであれば、SIMカードを差し替えることで好みによって使い分けることも可能です。
それでは、格安SIMのデメリットは何でしょうか?
① 機種を用意しなければいけない
それは機種を用意しなければいけないことにつきます。
すでにSIMフリーの携帯機種を持っている場合は問題ありませんが、格安SIMを使える機種を持っていない場合には自分で用意しなければいけません。 一般的にSIMフリーのスマホは新品で購入すると高額ですし、中古であっても相応の値段がします。 自分で新たに購入してSIMフリー携帯を用意する場合、せっかく格安SIMで料金が安くなったとしても、初期費用で高くついてしまう可能性があります。
対策としては、二つあります。
一つ目は大手キャリアの携帯電話を利用している場合、条件を満たせばSIMロックを解除することができるため、簡単にSIMフリー携帯を用意できます。
特に2015年5月以降に発売された機種は、SIMロック解除の対象機種となっています。
すでに大手キャリアのスマホを利用している方で、格安SIMに変えようと思っている場合は、現在使っている機種をそのまま利用できる可能性があります。
二つ目は格安SIMではなく格安スマホを購入することです。
これは先に書いたように、SIMカードと携帯機種本体の両方を購入することです。このことについて次に説明します。
■ 格安スマホのメリットとデメリット
格安スマホはSIMカードだけでなく、携帯電話本体も同時に購入します。 そのメリットは、SIMフリー携帯を格安で手に入れられることです。格安スマホで提供されている携帯電話は機種代が3万円程度と安く設定されています。
これが大手キャリアで最新機種の購入だと10万円程度かかることもあるため、かなり割安ですね。 特に最新のSIMフリースマホはかなり高額です。
格安SIMを購入するときに新しいSIMフリー携帯を自分で用意すると負担が大きいので、予算に余裕のある人以外は難しいでしょう。 格安スマホのデメリットとしては、安いとは言え、機種代がかかってしまうことです。すでにSIMフリー携帯を持っている方は、格安SIMだけにしたほうが割安です。
また、格安スマホのラインナップは少し前の機種になり、最新機種などは選ぶことができません。その分安くなっているわけですが、最新機種を使いたい方は注意が必要です。 なるべくコストをかけずに新しい機種で格安SIMを使いたい場合は、大手キャリアで最新機種を購入し、SIMロックを解除してから格安SIMに乗り換えることです。 ただし、機種の分割払いが終わっていない場合は、途中で解約すると残債の支払いが発生することもあるので注意しましょう。