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知らないと損する!?マンション・アパートで光回線を契約する場合

光回線は、回線の使い方でふたつの契約方式があります。ひとつが戸建てタイプ、もうひとつがマンションタイプです。


戸建てタイプは1軒の家に光ケーブルを直接引いて、専用で使います。 光回線利用の王道で、他人が同じ回線を使わないので快適そのもの。 ただし、その分月額の使用料金は、だいたい5000円前後と高くなります。

一方マンションタイプは、集合住宅向けのサービスです。 1本の回線を、マンションやアパートの住人で共同利用するサービスです。マンション、アパートが1棟契約で光回線をあらかじめ引き込んでいるケースも多々ありますし、住人が何人か集まって、新たに光ケーブルを引いて契約する場合もあります。

入学や就職で賃貸住宅に住む場合、マンションタイプを使う人が多いと思われます。 共同利用なので、料金も安い。 ただ、いくつか確認しておいたほうがいいポイントもあるので解説します。


■利用料金は?

多くの人がいちばん気になるのは料金だと思います。 そこで、主な光回線の、マンションタイプの基本料金を調べてみました。


光回線だけを単独で借りた場合の、各社のベーシックなプランの金額を抜き出しました。 おおよそ、3,000円台の半ばが標準的な数字でしょうか。 戸建てタイプに比べて、おおよそ、1500円前後は安くなると考えていいでしょう。

実際には、サービスキャンペーンやスマホとインターネットとの同時契約など、さまざまな割引制度が提供されていますから、 金額はさらに安くなります。これは、戸建てタイプも一緒です。

特にNTTドコモやau、ソフトバンクなど、携帯電話会社の光回線では、インターネットとスマホを組み合わせて契約すれば、高額割引(月額2,000円~3,000円)を提供しているので、利用しない手はありません。


■初期費用も要確認

光回線には月額使用料のほか、工事費や契約料などの初期費用がかかります。 これがけっこうな金額になります。


マンションタイプの工事費も各社、幅がありますが、おおよそ1万5000円~3万円の間に設定している業者がほとんどです。 ただ、これがなかなかのくせ者。
ほとんどの場合、工事費が請求されますが、月額料金から毎月少しずつ割り引いて「実質無料」にするものから、キャッシュバックを行って、やはり工事費を無料にするものまでさまざまなサービスがあるのです。

また、アパートなどに光コンセント(光ケーブルを接続する端子)やLANケーブルがあらかじめ敷設されていた場合、業者によっては工事費がほとんど不要になるケースもあり、自分が借りる建物や部屋の状態をよく確かめないと、無駄な出費をしてしまう可能性もあります。
なるべく長期間にわたって利用してもらうため、工事費無料キャンペーンや月額利用料の割引を行う前提として、多くの業者が契約期間に24ヶ月とか30ヶ月といった契約期間を設けており、その期間内に解約すると違約金が発生します。

賃貸住宅はいつでも引っ越せるのがメリットですが、キャンペーン価格が安いからといって契約すると、2年後に引っ越そうとしたときに光回線の違約金が発生する可能性もあるのです。

中には違約金が発生しない業者もあり、また、他社への乗り換えを行うと、キャッシュバックなどで違約金を負担してくれる業者もありますが、キャッシュバック制度は手続きが意外に面倒なのがやっかいなところです。
月額利用料も工事費も、各社の説明を見比べても、すぐにはよくわからないくらい、システムが複雑です。
初めて契約しようとする人は、「わざと比較しにくくしているのか?」と思うこともあるでしょう。それくらいわかりにくいのですが、よく調べないと損をします。
いくつかの光回線に狙いを絞ったら、カタログをよく比較したり、いくつかの代理店で説明を受けたりして、よく調べるようにしましょう。

代理店から詳しい説明を受けてみる>>


■使い放題の集合住宅もある

すでにインターネットが引かれている賃貸住宅も増えてきました。 中にはマンション全体で光回線業者およびプロバイダと契約し、「インターネット使い放題」をうたっているところもあります。
その場合、工事費などの初期費用が無料ないしは割安な上、契約期間の縛りもないのでいつ解約しても違約金が発生しません。
ただ、集合住宅全体で契約している場合の接続方法には3つの方式があり、速度がけっこう変わります。

まずひとつは従来の電話線(メタリックケーブル)を利用した「VDSL方式」
電信柱から建物まで引いた光ケーブルを建物内の変換装置に接続し、そこから電話線に接続する方式です。初期費用が安いので、築年数が古く、早い段階で光回線を入れた建物の多くがこの方式を採用しています。ADSLと似た方式なので、速度も似たようなものです。

ふたつめがLAN接続
建物内に光信号を電気信号に変換する装置を設置し、そこからLANケーブルで各部屋に接続する方式です。築年数が比較的新しい集合住宅で採用されており、壁にLANケーブルの接続ジャックがあればこの方式です。VDSL方式より安定して速さを発揮できます。

そして3つめが、この数年で普及が進んでいる「ひかり配線方式」
集合住宅の全戸に、光ケーブルを接続する方法です。この方式は、戸建て向けの光回線と同じですから、通信の速さや品質については申し分ありません。今後、急速に増えていくと考えられています。

光回線の料金体系が複雑な上、マンションタイプは住宅の状態で、最高速度の光回線(NURO光など)が使えないケースがあります。 自分ひとりで選ぼうとしても、なかなか面倒なことが多いのです。
その場合、定額料金でインターネットが使い放題、契約期間の縛りもないのでいつ解約しても違約金は発生しないという物件を探すのも良い方法だと思います。


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